ここ数年の中学入試のトレンド「当日発表」や「午後入試」からも想像できるように、入試の採点現場は教員たちにとって年々過酷になっています。学校によっては1日に1,000名を超える受験生の答案を捌く必要があり、夜遅くまでかかる採点や集計作業で疲弊している教員は少なくありません。毎年のように採点ミスが起こることからも、採点現場の環境改善は重要な課題のひとつです。この課題を可決するために、私のサポート校では数年前から入学試験の採点にデジタル採点を導入しています。
デジタル採点のメリット
デジタル採点入試のメリットは2つあります。「採点作業の人的ミスの防止」と「採点官である教員の負担削減」です。
デジタル採点のフローは利用するサービスによって変わりますが、私のサポート校では次のようなフローで行なっていました。
- 解答用紙を印刷機を使ってJPGとして読み込む
- 画像をクラウドにアップし、受験生と問題の紐付けを行う
- webブラウザを使って、先生がシステムにログインする
- 教員は「割り振られた設問」を複数まとめて採点していく
- 同じ設問を複数人の教員で採点を行い、チェックする
- 採点が食い違っていた問題をピックアップして採点する
- システムが合計点の集計を自動で行い、採点終了
デジタル採点のサービス利用料はかかりますが、ミス防止と負担軽減の効果は大きいと思います。もうすぐ受験シーズンです。入学試験の採点で苦労されている学校は、デジタル採点を検討されることをお勧めします。