Home » 教育者向けの記事 » ICTの記事 » 生徒1人1台整備はBYADがお勧め

生徒1人1台整備はBYADがお勧め

GIGAスクール構想によって小中高の生徒1人1台ICT端末が急速に整備されましたが、意外と知られていないのが整備する方式です。メジャーな方法としては「機材貸与」と「BYOD」の二つがあります。機材貸与は、学校がICT端末を貸し出して生徒に貸与する方式です。BYODはBring Your Own Deviceの略称で、生徒が好きな機種を自由に学校に持ち込める方式ですね。いずれも一長一短ですが、双方のデメリットをカバーする第三の方法として、BYADという方式があります。


【スポンサードリンク】

BYAD(Bring Your Assigned Devide)

BYADは、「Bring Your Assigned Devide」の略称です。生徒所有のデバイスを学校に持ち込むという点ではBYODと同じなのですが、異なっているのは「ICT端末の機種」についてです。

BYOD方式では、MacパソコンでもWindowsパソコンでも、iPadでもChromebookでもアンドロイドタブレットでも、基本的になんでもOKです。一方、BYAD方式では、学校が推奨機種を提示して、その機種を生徒に持ってきてもらうという方式です。

BYODの大きなデメリットとして「生徒のICT端末の機種がバラバラなので機材トラブルが起こった時に先生が対応しずらい」というものがあります。それに対してBYADでは、生徒のICT端末が「学校が推奨した数種類」に限られてくるため、機材トラブルに先生が対応しやすくなるというメリットがあります。

BYAD方式は、BYODと機材貸与の良いとこ取りをしたような方式と言えるでしょう。「機材貸与をするには予算が苦しい、でもBYODにしたときに教員が機材対応できるか不安だ」という悩みを抱えている学校は、ぜひBYADを検討すると良いでしょう。

特に公立学校です。今はGIGAスクール構想の予算で「機材貸与」方式で1人1台を運用していますが、この予算は持続的なものではありません。現在使用しているICT端末が老朽化して使えなくなる頃、約4〜5年後でしょうか。そこ頃にはBYODやBYAD方式に移行せざるを得なくなるでしょう。教育委員会や公立学校の管理職は、今のうちから覚悟して備えておくことをお勧めします。