オンライン授業のコツ(7)ペアワークとグループワークを活用しよう

「オンライン授業のコツ」と称して、ちょっとしたノウハウやコツを紹介していくシリーズです。7回目の今日は、ペアワークとグループワークについてです。前回(6)のコツで紹介したブレイクアウトルームを使うことで、オンライン授業でもペアワークやグループワークを使うことができます。これらを上手く活用すると、オンライン授業にメリハリをつけることができます。


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ペアワークとグループワークで対話的な学びをしよう

一斉講義型のオンライン授業は、慣れない先生の最初のステップとしては適切ですが、生徒の学習という面ではちょっと勿体無いですよね。なぜなら、一斉講義型であれば授業をオンデマンド配信するのと変わらないからです。

オンデマンド配信に比べた時のオンライン授業のメリットは、生徒が主体的で対話的な学びが可能な点です。生徒にチャットや会話で答えてもらうことはもちろん、ブレイクアウトルームを使えばペアワークとグループワークを行うことができます。

ペアワークは2人1組になって対話をするのに対し、グループワークでは複数人で話し合ったり作業を行います。オンライン授業では色々な活用方法がありますが、個人的におすすめしているのが「短時間のペアワーク」と「長時間のグループワーク」です

「短時間のペアワーク」でおすすめなのが授業導入時に行う方法です。その日の授業のテーマになりそうな問題を1つ出して、その問題の答えについてペアで話し合ってもらうのです。ペアワークの時間は2〜3分で良いでしょう。

ペアワークから生徒が戻ってきたら、先生がその内容について解説・授業を行っていきます。いきなり一斉講義型授業を行うのと違って、最初に自分の頭で考え、ペアで話し合うことで学習が活性化されるでしょう。おすすめです。

「長時間のグループワーク」については、短くても15分以上の時間を取ると良いでしょう。ワークの時間が短すぎると学習が機能しないことが多いです。『学び合い』として30分以上の時間を取ることもお勧めです。

「短時間のペアワーク」と「長時間のグループワーク」は、オンライン授業の授業デザインを考える上でも重宝しますので、ぜひ挑戦してみてください。