「オンライン授業のコツ」と称して、ちょっとしたノウハウやコツを紹介していくシリーズです。5回目の今日は、ステイトについてです。ステイトとは、コーチングやNLPで使われる専門用語で、「心の状態を表す擁護」として使われています。「ステイトを上げる」とは、心の状態をポジティブにして非言語の部分でそれを伝えていくことだと考えると良いでしょう。オンライン授業をするときは、対面授業よりも大袈裟に身振り手振りを交えて話すことがコツです。
メラビアンの法則〜非言語コミュニケーションの重要性
「ステイトを上げて授業をしましょう!」と言っても、気が進まない先生方も多いでしょう。そこで今日はメラビアンの法則を紹介します。
メラビアンの法則とは、アメリカのカリフォルニア大学のアルバート・メラビアン教授が1971年に発表した法則で、別名「7-38-55ルール」や「3Vの法則」とも呼ばれています。
人間はコミュニケーションを取るとき、言語・聴覚・視覚の3つの情報から相手を判断していますが、その時の判断の割合を示したのがメラビアンの法則です。
- 言語情報(Verbal)は7%
- 聴覚情報(Vocal)は38%
- 視覚情報(Visual)は55%
この比率をみると、言語情報、つまり発言内容はたった7%しか影響を与えていないことが分かります。聞き手の印象や信頼性に影響を与えるのは、話してのトーン(聴覚情報)が38%、身振り手振りや表情(視覚情報)が55%になるわけです。
当然オンライン授業では、普段の対面授業よりも聴覚情報や視覚情報が劣化されて生徒に受け取られます。ですので、生徒の集中力を高めるためにも、オンライン授業では聴覚情報・視覚情報を普段より大袈裟に表現すること、ステイトを上げることがポイントになります。
オンライン授業では「ちょっと大袈裟すぎるかな」ぐらいの話し方でちょうど良かったりしますので、ぜひ積極的にステイトを上げて授業を行ってみてくださいね。