Googleが、テキストや画像から3Dのインタラクティブな世界をリアルタイムに生成できる実験的サービス「Project Genie」を公開しました(現在は米国の一部ユーザー限定)。
たとえば「サンゴ礁の海を泳ぐ」と入力すれば、その場で海中世界が生成され、自分で操作して探索できます。まだ60秒の時間制限があるなど発展途上ですが、注目すべきはその方向性です。
これまでゲーム開発といえば、大きな資本と専門チームが必要な世界でした。しかしAIが世界そのものを生成できるようになれば、個人クリエイターがアイデアひとつで没入型の体験を作れる時代が来るかもしれません。
教育の観点からも見逃せません。「古代ローマの街を歩いてみよう」「深海の生態系を探索しよう」——そんな授業が、VRゴーグルなしにブラウザ上で実現する可能性があります。VRやメタバースの教育活用はコストや機材のハードルからなかなか広がりませんでしたが、AIによる世界生成がその代替になり得るかもしれません。
まだ実験段階のサービスですが、「AIが世界を丸ごと作る」という技術の進化は、子どもたちの学びの形を大きく変えていく予感がします。今後の動向を引き続き追いかけていきたいと思います。
福原将之の科学カフェ 「福原将之の科学カフェ」では、学校の先生や小学生・中学生・高校生の保護者に向けて、教育に関する情報を発信しています。カフェで読書をするような気楽な気持ちでお楽しみください。
