生成AI分野で重要な動きが報じられています。ChatGPTを運営するOpenAI社のCEOサム・アルトマン氏が、社内に「コードレッド(非常事態)」を宣言し、ChatGPTの改良に全社のリソースを集中投入するよう指示したとの報道が注目を集めています。
この背景には、Googleが先月リリースした最新生成AIモデル「Gemini 3」の卓越した性能が大きく影響しています。ChatGPTの登場以来、生成AI開発競争をリードしてきたOpenAI社ですが、巨大テック企業Googleがついに肩を並べる段階に到達したと言えるでしょう。
教育現場においても、ChatGPTとGeminiの両方が活用されていますが、NotebookLMという強力なツールを持つGoogle社が優位性を示しつつあると考えられます。今後の両社の動向から目が離せません。
注目ニュース
注目ニュースはこちらです。
米OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は「コードレッド(非常事態)」を宣言し、ChatGPTの改良を優先するため社内のリソースを集中的に振り向けるよう指示したことが、事情に詳しい関係者の話で分かった。これにより、他の取り組みの進捗(しんちょく)が遅れる見通しだという。
非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者の1人によると、アルトマン氏は1日、ChatGPTの改良に向けて「総動員」で取り組むよう求める社内メモを送った。
これに先立ち、テクノロジーニュースサイトのジ・インフォメーションが社内メモを基に報じたところによると、同氏は自律型AIエージェントや広告など他のプロジェクトの進行を遅らせる方針を示した。優先して改良すべき点やその理由について詳細は明かされていないが、アルトマン氏は最近、AI開発レースにおけるグーグルの猛追がOpenAIに一時的な経済的逆風をもたらす恐れがあると社内で警告していたという。
福原将之の科学カフェ 「福原将之の科学カフェ」では、学校の先生や小学生・中学生・高校生の保護者に向けて、教育に関する情報を発信しています。カフェで読書をするような気楽な気持ちでお楽しみください。
