先生のための Weekly 教育ニュース(2/24〜3/1)

毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「中3の理数学力に男女差なし」「公立小中のこま数大幅超過、文部科学省が見直しを通知」について取り上げています。


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中3の理数学力に男女差なし

女性の理系進学率の低さが長年課題とされてきましたが、文部科学省が2022年度に実施した全国学力テストでは、中学3年生の数学と理科において、女子の全国平均正答率が男子をわずかに上回りました。この結果は、性別による学力差がほとんど存在しないことを明確に示しています。女子の理数系能力が男子と同等であるという事実を周囲の大人が正しく認識し、教育現場や家庭におけるジェンダーバイアスの解消に取り組むことが肝要と言えるでしょう。

文部科学省が2022年度に実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で、中学3年の数学、理科の全国平均正答率は女子が男子をわずかに上回り、性別による学力差はほとんどみられなかったことが25日、九州大の河野銀子教授らの研究で分かった。一方、教科への関心や興味は女子の方が低かった。

 「女子は理科や数学が苦手」との無意識の思い込みや偏見は根強く、理系の大学や職場の選択を阻む一因となっている。河野教授は「女子の理数系の学力は男子と変わらないという正しい知識を周囲の大人が持ち、学びや進学を応援していくことが大切だ」と話している。

公立小中のこま数大幅超過、文部科学省が見直しを通知

2024年度に全国の公立小中学校が立てた年間授業計画で、標準時間数の1015こまを大きく上回り1086こま以上とした学校が2割弱あるとして、文部科学省は28日、各学校の指導体制に見合った計画への見直しを求める通知を都道府県教育委員会などに出した。