毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「東京大学、国が定める上限まで授業料値上げを発表」「文部科学省、オリンピアンを先生に採用促進」「東京・葛飾区、中学校の修学旅行費を来年度から無償化」について取り上げています。
東京大学、国が定める上限まで授業料値上げを発表
東京大学は当初の予定(11月)よりも早く、今月に授業料の値上げを発表しました。以前6月には「年間100万円の値上げ」という過激な提案も浮上していましたが、最終的には国が設定する上限額64万2960円に調整され、現在より約11万円の増額となりました。
東大のこの決定は他の国立大学にも影響を与える可能性が高いと見られています。また、値上げに伴い、経済的に困難な学生を支援するため、授業料免除の対象を拡大。現在の世帯年収400万円以下から600万円以下に引き上げる方針も示されています。
文部科学省、オリンピアンを先生に採用促進
文部科学省が、オリンピアンやパラリンピアンらを教員として採用するための新たな促進策を始めることが12日、関係者への取材で分かった。「特別免許」を与えて公立学校に配置する場合は、その分の教員定数を増やすほか、教職に関心があるアスリートのリストを作成する。来年度からの採用を想定しており、13日に都道府県教育委員会などに通知する。
特別免許は、多様な教員の受け入れを目的に、高い専門知識を持つ社会人に教科を限定した免許を与える制度。アスリートが保健体育や部活動を担当することなどを想定しているが、これまで五輪経験者らの採用は広がっていなかった。
東京・葛飾区、中学校の修学旅行費を来年度から無償化
東京都葛飾区は5日、区立中学校の修学旅行費を来年度から無償化する方針を発表した。23区内では初の試みといい、物価高騰が続く中、子育て世帯の経済的負担を軽減する狙いがある。
区によると、修学旅行では中学3年生が2泊3日で京都などに向かう。従来は交通費や宿泊費で1人あたり7万円程度かかっていたが、来年度は物価高などで8万円程度になる見込みという。
宿泊を伴う小中学校の移動教室も無償化される。区はこのほか、小中学校の副教材費や、未就学児の一時保育の利用料、幼稚園・認定こども園の入園料も無償化する。