【お勧め記事】教員の授業案作成時間を3割減、鎌倉市とライフイズテックが教育特化生成AIを実証

昨年12月にweekly教育ニュースでお伝えした「生成AIを活用した教育サービスの実証事業がスタートした」というニュースが、顕著な成果を生み始めています。今回、鎌倉市の公立小学校で実施された実証実験と生成AI研修の概要を取り上げる記事を紹介します。

この取り組みは、教員のAIリテラシーを向上させるとともに、教育現場に特化した生成AI環境を導入。この環境はセキュリティが強化され、かつ教員が利用しやすくなっており、結果として授業計画の作成時間を約30%削減したとのことです。ライフイズテックにより提供されるこの生成AI環境は、将来サービスとして展開される見込みですので、関心のある方はぜひ最新情報をチェックしてください。


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「先生方はそれぞれの専門職。たたき台をつくってくれる人が周りにいない。まずはたたき台をつくってもらう道具として生成AI(人工知能)は非常にいいと思っている」。鎌倉市教育委員会の高橋洋平教育長は教員が生成AIを使う意義をこう語る。

 教員の業務負荷を削減するツールとして生成AIに期待が集まる中、2024年3月6日、ライフイズテック(東京・港)は鎌倉市の公立小中学校の教員約50人を対象にした生成AIの研修を実施した。主に校務で生成AIを利用する場を想定し、授業案のたたき台などを作成した。

ライフイズテックは経済産業省の2023年度「未来の教室(生成AIを用いた教育サービスの検証)」実証事業者に選ばれており、2023年11月から鎌倉市立深沢小学校と同手広中学校で校務の効率化を図る実証を進めてきた。実証事業では小テストや授業案のたたき台の作成に生成AIを活用。教員の業務で「小テスト作成にかかる時間を1~2割減少」「授業案作成の業務の一部にかかる時間を3~4割減少」できたといった成果を得た。

 3月6日の研修は実証で得た知見を共有する場でもある。高橋教育長は「ゼロからイチを生み出すのは大変だが、(生成AIでたたき台などの)イチが生み出されると、それを2や3にするのはやりやすい」とその効果を語る。