今日はお勧め記事の紹介です。宿題の答えをはぐらかし、問いを投げかける教育用AIチャットボットが家庭教師代わりとして開発されていることを紹介した記事です。短い記事ですが非常に興味深い内容でしたので、生成系AIが教師に与える影響について興味のある方はぜひご一読ください。
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小論文も書くことができ、複雑な数学の問いに対する解答も出せるChatGPTの出現によって、生徒や学生はこれを活用して宿題の答えを簡単に得られるようになった。
そのため、英紙「フィナンシャル・タイムズ」によると、世界中の教育機関が生成AIの対応に迫られている。多くの学校は生徒の学びが奪われるのを恐れ、AIチャットボットの使用を禁止しているようだ。
そんななか、宿題をやるように頼むと、はぐらかす教育用AIチャットボットが出現したと、米ビジネス誌「ファスト・カンパニー」は報じる。米国を拠点とする教育非営利組織のカーンアカデミーが、ChatGPTを自習の助けにできるプログラムを開発したのだ。2008年にサル・カーンが創業した同組織は、世界中から誰もが無料でアクセスできる幅広い科目のオンライン教材を提供してきた。
この記事で印象的だったのがこちらになります。
生徒から質問を受けたときの答え方が特徴的で、必ずしも直接答えを教えるのではなく、教材を参照したりして、聞き手に考えさせるようになっている。課題の答えを教えて欲しいと言われれば、はぐらかしたり拒否したりするように訓練されている。さらに生徒自身に説明を求めたり、問いを投げかけたりして、学習効果を高める。
この教育用AIは、SF小説「断絶への航海」で登場する育児ロボットにとても似ていると感じました。こうしたAIが発達していくと個別最適化教育が進み、教師の役割も大きく変わっていくでしょう。
カーンアカデミーの教育AIは、2023年夏に新たなバージョンを発表する予定とのことで、今後に注目です。
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