先生のための Weekly 教育ニュース(12/20〜12/26)

毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「大学受験、オミクロン株接触者の受験容認を首相が指示」「小学校高学年『教科担任制』導入へ、教員950人増員」「2025年からの大学入学共通テストの情報追加、ほぼ確定」「東京都除く46道府県、公立高入試願書の性別欄を廃止」について取り上げています。


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大学受験、オミクロン株接触者の受験容認を首相が指示

大学受験に関する重要ニュースです。関係者は要チェックです。

12月24日、文部科学省は大学受験において「オミクロン株感染者の濃厚接触者は受験を認めない(追試や日程の振替対応)」とするガイドラインを発表し、物議を醸しました。

これに対し、12月26日に岸田首相が「無症状や別室受験などの条件を満たせば容認する方向で見直し」を検討指示しました。文科省は27日にも大学入試における新型コロナ対策のガイドラインを見直す方針とのことです。

小学校高学年「教科担任制」導入へ、教員950人増員

教科担任制に向けて、文部科学省が教員増員の予算を獲得しました。公立小教員の採用倍率は過去最低を更新しているので、教員の働き方改革も並行して進むことを期待しています。

政府は2021年12月22日、2022年度から小学校高学年で始まる「教科担任制」について、教員950人の増員を決めた。文部科学省と財務省の折衝で決定し、文部科学省の末松信介大臣が発表した。4年間で3,800人程度の定数改善を見込んでいる。

 小学校高学年における教科担任制については、中教審が2022年度をめどに本格導入が必要と答申。これを踏まえ、文部科学省の検討会議が2021年7月、「義務教育9年間を見通した教科担任制の在り方について(報告)」を公表。各地域・学校の実情に応じた取組みが可能となるような定数措置により、専科指導の充実を図ることを中心に考えるべきとし、優先的に専科指導の対象とする教科に「外国語」「理科」「算数」「体育」をあげている。

2025年からの大学入学共通テストの情報追加、ほぼ確定

先週もお伝えしたこの話題、共通テストの情報追加はほぼ確定という追加ニュースです。

2025年からの国立大入試に関し、国立大学協会が、1次試験に当たる大学入学共通テストで課す教科に「情報」を加える方針を固めたことが22日、関係者への取材で分かった。来月下旬に開かれる総会で正式決定する。

東京都除く46道府県、公立高入試願書の性別欄を廃止

来春の入学者を選抜する公立高校の2022年度入試までに、東京都を除く全国の46道府県教育委員会が入学願書の受験生の性別欄を廃止することが26日、各教委への取材で分かった。出生時の性と自認する性が異なるトランスジェンダーら性的少数者への配慮から始まった性別欄削除の動きが全国に浸透した。

 都教委は全国で唯一、全日制普通科で男女別定員制を設けていることを理由に性別欄を残しているが、定員制の段階的撤廃を決定している。担当者は取材に「定員制がなければ本来は不要」とし、将来は性別欄も廃止する可能性を示唆した。