今年の2月から平本式心理学&コミュニケーション実践3ヶ月コース、通称「現場変革リーダー養成コース(現変)」に通っていました。このオンラインコースでは、コーチングやカウンセリング、ファシリテーション、プレゼンテーションなどのコミュニケーションスキルを学ぶことができます。
平本式のコーチング研修に参加した時間は通算120時間を越え、先日無事に12日間の研修を終えました。全体の振り返りは次回にして、今日はDay11で学んだファシリテーションスキルについて簡単にシェアしたいと思います。
ファシリテーションスキル
現変Day11で教わるファシリテーションスキルは、ミーティングを上手に進める心構えやテクニックについて丁寧に教わりました。特に印象的だったノウハウを箇条書きで共有します。
- ファシリテーターはジャッジ(裁判官)になっては絶対ダメ
- 参加者の誰かに肩入れをするのなら、必ず平等に肩入れすること
- 個人的に賛成できない意見に対する声がけは、否定でも共感でもなく中立。「なるほど〜、他に何かありますか?」
- グランドルールを上手に使う。話の長い参加者がいる場合は「発言は1人2分」というルールを設定すれば、ファシリテーターがしきるのではなく、ルール(タイマー)に仕切らせることができる
- グランドルールで「否定は禁止」「ネガティブ思考は禁止」のような意見が出てきた時はそのまま受け入れるのではなく、相手に共感して意見の奥にある価値観を引き出し、共有ゾーンをみつけて提案する。「否定的な意見を言ったあとは代案を必ずだす」のようにしていく。
- 通したくない意見が出てきたときは、「なるほど!そう思うんだね。もう少し聞かせて」と共感してしっかり引き出した方が、別の意見を受け入れられやすくなる。
- 話し合いをまとめるには、何をやるか(What)・どれぐらいやるか(How)にフォーカスしてはダメ。必ずWhy(何のためにやるのか)から始めることが大事。
- ほとんどの人の意見はWhatやHowなので、そこを想像してエピソードを聞いて、その人の意見のエッセンスと価値観を引き出す。
- その人の意見のエッセンスや価値観が出てこなければ、踏み込んで過去+のエピソードを引き出す。
- WhatやHowは折り合いがつけにくいが、意見のエッセンスや価値観なら折り合いをつけやすくなる。
- 全員の価値観からテーマを決めると、前の意見(WhatやHow)も変化をしていく。
- 良いミーティングの定義は、「時間厳守+アウトプットの質+納得度」
- ミーティングを短時間にするコツは、意見を可視化してカテゴライズすること。
- 会議の順番は、
- 現状把握
- あるべき姿を描く
- 問題を捉える(GAPを把握)
- 原因の洗い出し
- 原因の特定
- 解決策の洗い出し
- 解決策の剪定
- 活動計画の剪定
- 意見を言ってもらえないのはファシリテーターの責任。原因の多くは、(1)ファシリテーターのステイトが低い(2)質問が悪い(3)順番に聞いていない、のどれか。
- 全員に一斉に意見を聞くのではなく、1人1人に順番に聞いていくこと。
- 問いはわかりやすくシンプルに。抽象度を常に意識すること。
- 意見を整理するとは、意見を可視化すること。
- 合意形成は最大の難関。決め方は全会一致、多数決、リーダーに一任。どれもイマイチ。
- 組み合わせが大事。例えば時間内は全会一致を目指す。時間内に決まらない場合はリーダーに一任。この決め方を会議の最初に参加者と握っておくこと。
- 納得度の招待。正しさよりも、自分の意見が入っているかどうか。
私は一週間に2回ほどオンラインでミーティングをしているため、今回のファシリテーション研修はとても参考になりました。
特に「意見を整理するとは、意見を可視化すること」「全員に一斉に意見を聞くのではなく、1人1人に順番に聞いていくこと」などは以前から積極的に行っていたので、それが効果的だという理論的な裏付けができたことが良かったです。
研修で教わったファシリテーションのコツを意識して、ミーティングを取りまとめる腕前を磨いていきたいと思います。