10年間も愛用してきたEvernoteに別れを告げて、代わりとなるサービスを探しています。これまでEvernoteには(1)タスク管理の用途と(2)資料置き場の用途で使ってきました。(1)と(2)の両方を満たすサービスを探すのはちょっと難しそうなので、(1)と(2)でそれぞれ別の引越し先を探すことにしました。今日は(1)のタスク管理において、Evernoteの引越し先となるサービス・アプリの紹介をしたいと思います。
タスク管理の引越し先の候補
引越し先の前提として、私はGTD(Getting Things Done)という手法でタスク管理をしているので、基本的にGTDに向いているアプリを中心に探しました。GTDについては、こちらの書籍をごらんください。
今回、私の引越し先候補となったのは次の4つです。
OmniFocus 3
GTDの創案者が監修をしているサービス。GTD用のアプリといえばOmniFocus、というぐらい定番アプリです。
Nozbe
こちらもGTDでは定番のアプリ。私にGTDを教えてくれたメンターも現在進行形で使っているため、信頼度はかなり高いです。
Todoist
こちらはネットで検索していて見つけたアプリです。こちらはGTD専用というわけではなく、タスク管理全般の定番アプリですね。もちろんGTDでの運用も可能です。
Things 3
こちらもネットで検索して新しく見つけたアプリです。タスク管理のアプリにしては珍しい買い切りタイプです。
ダウンロードして使ってみた感想
タスク管理は仕事の生産性に直結しますし、毎日使うものなので実際にダウンロードして使ってみることが大事です。ということで、上記の4つのMac用アプリを全部実際に使ってみました。
まずはGTD定番中の定番、OmniFocus3からです。
OmniFocusはバージョン1を昔に使っていたので、UIは非常に良かったですね。レビュー機能もついているし、GTDをとても使いやすいと思いました。ただ個人的に残念だったのが、タスクの中にチェックリストを入れる機能がついていない点です。
GTDの考え方としては、全部小さなタスクに分けて整理するのが王道なので、タスクの中にチェックリストを入れることは邪道です。でもEvernoteではチェックリストを入れて運用していたので無い生活には戻れません。タスクリストが煩雑になるのはストレスなので、残念ながらアウト。
次にNozbeです。
正直に言うと、最後までこれを使うかどうするか悩みました。NozbeはUIもカッコいいし、ブランドイメージも良かったので出来れば使ってみたかったです。でも採用しなかった理由は何かというと、タスク全体の視認性が悪いと感じたからですね。
タスクをプロジェクトに分けて整理をしていると、その日にどのタスクを優先的にやるべきかを判断するときに、いちいちプロジェクトのフォルダをクリックしないとタスクが把握できない。加えて別のプロジェクトの中にあるタスクを見比べられないってところに不満があって、泣く泣く却下しました。カレンダー機能がすごい使いやすかっただけに残念です。
そしてTodoist。
このアプリは完全にノーマークだっただけにダークホースでしたね。正直、機能面で言うならTodoistが一番好きでした。しかし!実際にダウンロードして使ってみたところ、Inboxからプロジェクトにタスクを移すときの「もっさり感」が耐えられなくて、泣く泣く諦めました。加えて、アプリを色々と触ってみたときに、日本語の文字編集がちょっと挙動がおかしくなるシーンもあったため、日々使うツールとしては不安感があったのもマイナスポイントです。
最後にThings 3。結論から言うと、こちらのアプリを採用することにしました!
個々のタスクに「期限」だけでなく「実行日」を入れて管理をする点がユニークなアプリです。UIはシンプルすぎて個人的にはちょっと物足りなかったんですが、プロジェクト内のタスクに見出しをつけられたり、何よりNozbeの欠点だった「タスク全体の視認性」が圧倒的に良かったため、採用に至りました。
まだEvernoteから全てのタスクを移行しきれてはいませんが、とりあえずタスク管理はThings 3で行っていきたいと思います。
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