先生のための Weekly 教育ニュース(8/24〜8/30)

毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「コロナ感染者が出てしまった学校への差別・偏見に対する緊急メッセージ」「部活動指導の事故にて教員個人が賠償責任判決」「通信制高校、初の20万人超え」「全国学力テストのオンライン化」について取り上げています。


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コロナ感染者が出てしまった学校への差別・偏見に対する緊急メッセージ

コロナ感染者が出てしまった学校に対して、生徒らがネット上などで誹謗中傷されるという痛ましい事態が発生しています。

「子供や若者を守る」という概念は、人間として生物として基本的な概念です。本来であれば世代や地域、民族を越えて共有できるこの概念が、日本社会の一部で共有できなくなっていることに私も危機感を感じています。

このような事態に対して、文部科学省は25日、子どもや教職員、それに地域住民に対し、差別につながる言動を行ったり同調したりしないよう呼びかける緊急のメッセージを出しました。

Withコロナ時代の現在、自分の勤めている学校で感染者が出ても全く不思議ではありません。上記のメッセージをしっかり受け止めて、日本の子供たちや若者を守っていくために、大人たちでしっかりと声を出し合っていきましょう。

部活動指導の事故にて教員個人が賠償責任判決

大分県立の高校でおきた部活中の熱中症死亡事案において、教員個人の賠償責任が認められる判決が出されました。基本的に公立学校の教員は「国家賠償法」によって守られているため、今回の「教員個人が賠償責任を負う判決」は極めて異例となります。

このコロナ禍において、この判決の意味は大きいと思います。子供たちの命を守るために最善を尽くしていきましょう。

通信制高校、初の20万人超え

文部科学省が毎年行っている学校基本調査の速報にて、通信制高校に在籍する生徒数が初めて20万人を越えていることが分かりました。

学校基本調査の令和2年度(速報)はこちらから確認できます。

N高等学校などの通信制高校については、このブログでも情報発信をしてきました。コロナの影響もあり、広域通信制はもはや無視できない存在です。小中高の先生方は、広域通信制について情報収集をしておくことをお勧めします。

全国学力テストのオンライン化

小中学生200万人余りが参加する「全国学力テスト」について、文部科学省は解答用紙に筆記する方式から、パソコンを使ってオンラインなどで解答する方式に移行しようと、来年度から試行し、検証していくことになりました。

「全国学力テスト」は今年度は新型コロナウイルスの影響で中止されましたが、例年は文部科学省が学力や学習の状況などを把握するために実施し、小学6年生と中学3年生、合わせて200万人余りが参加しています。