今週は宇宙に関する嬉しいニュースがありましたね。日本人宇宙飛行士が月探査計画「アルテミス計画」に参加して、なんと初の月面着陸を行うことに日米両政府が合意したのです。人類が月に行ったのはアポロ17号以来だと思うので、実現すれば50年ぶりの快挙になります。月面着陸を生放送で観られると思うと、とても楽しみですね。
これは私の予想なのですが、もしかしたら近い将来、JAXAで宇宙飛行士候補者の募集が行われるのではないかと思っています。ISSと月では訓練内容も変わってくると思うので、月面探査の宇宙飛行士を募集してもおかしくないと思います。そこで今日は、前回の宇宙飛行士選抜試験をドキュメントとして詳細に取材した本を紹介したいと思います。
書籍紹介
目次は以下の通りです。
- 選び抜かれた10人の”プロフェッショナル”たち
- ”極限のストレス”に耐える力
- ”危機”を乗り越える力
- NASAで試される”覚悟”
- 宇宙飛行士はこうして選ばれた
この本では、宇宙飛行士選抜試験の内容を紹介しつつ、試験を受けている候補生のエピソードや、JAXA側の試験の意図を紹介してくれます。宇宙飛行士という職業や人に興味のある方なら、間違いなく楽しめる一冊だと思います。
ブログで紹介するにあたり、久しぶりに本を読み直したのですが、宇宙飛行士選抜試験は本当に過酷なんだなぁと改めて感じました。いや、違いますね。宇宙飛行士の仕事自体が過酷だからこそ、試験も厳しいのでしょう。
するとオニヅカさんは、それまでの笑顔から、とたんに真剣な表情に変わった。そして、大作に忠告するようにゆっくりと語り出した。
「宇宙飛行には大きなリスクが伴います。ある日あなたが、仕事に出たまま家族のもとに永遠に帰らないということも十分ありえるでしょう。でもそれは、あなたが宇宙飛行士という道を追い求める限り、必ずつきまとう代償なのです。それが現実であり、そのリスクを家族にも話、理解してもらわなければなりません」
第4章 NASAで試される”覚悟” より引用
宇宙選抜試験については、人気マンガ「宇宙兄弟」にも出てきてますので、そちらも併せて読んでみると楽しめると思います。(宇宙兄弟は私も全巻持っていますが、お勧めです。)
久しぶりに書籍「宇宙飛行士選抜試験」を読んで、改めて宇宙飛行士に尊敬の念を抱きました。日本人の月面着陸を生放送で観られる日を心待ちにしています。
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