【注目ニュース】暗黒物質(ダークマター)がついに“見えた”? 天の川銀河で「よく似たガンマ線」、東大が発見

天文学の長年の謎であり、研究者たちのロマンでもあった暗黒物質(ダークマター)について、画期的な発見がありました。東京大学大学院理学系研究科天文学専攻の戸谷友則教授らの研究チームが、暗黒物質から放射されたと考えられるガンマ線を検出したという論文を発表したのです。

これまでの研究により、宇宙には光学的には観測できないものの、重力的な影響から確実に「暗黒物質」が存在することは分かっていました。しかし、その物質がどのような性質を持ち、その正体が何であるかは、現代天文学最大の謎の一つとされてきました。

今回の発見は、この謎の解明に向けた重要な一歩となります。私自身、東京大学大学院で天文学を学んだ経験があることから、この発見に大興奮しています。暗黒物質の正体が明らかになれば、既存の物理学理論に革命的な進展をもたらすことは間違いなく、まさにノーベル賞級の発見となるでしょう。

この歴史的な発見について、より詳しく解説した記事を2つご紹介します。ぜひご覧ください!


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古代の占星術から始まった現代の天文学で、宇宙の様子は少しずつ解明されてきています。しかし、まだまだ謎が多いのが宇宙。「宇宙はどうやって生まれたのか?」「宇宙の『外』はどうなっているのか?」「地球や人間はどうやって誕生したのか?」。

そのような謎を解明するため、多くの物理学者・天文学者が日夜研究に励んでいます。今回、東京大学大学院理学系研究科天文学専攻の戸谷友則教授がこの謎に迫る論文を発表しました。

今回の発表は、そのような根源的な質問に回答できる大発見につながるかもしれません。詳しく解説します。

東京大学は11月26日、戸谷友則教授(天文学)が、天の川銀河(銀河系)の中心方向に、「暗黒物質」(ダークマター)が放つと予測されてきた性質とよく似たガンマ線の放射を検出したと発表した。宇宙に大量に存在するとされ、長年その正体が分からなかった暗黒物質を直接とらえた可能性がある。もし暗黒物質に由来する放射であると確定すれば、「天文学・物理学史上の重大な進展といえる」という。