【開催レポート】第4回新中学入試セミナー(4)和洋九段女子のPBLから生まれたSDGsスゴロクワークショップ

2月16日(日)に開催された第4回新中学入試セミナーの開催レポート(4)です。中込真校長による基調講演の次は、和洋九段女子中学校高等学校の生徒たちによる「PBLで生まれたSDGsスゴロクワークショップ」です。このSDGsスゴロクは、和洋九段女子の生徒たちがPBL型授業で企画・開発したプログラムになります。今回のワークショップでは、和洋九段女子の中学3年生6人がファシリテーターを務めてくれました。また、セミナー参加者が十分にスゴロクを体験できるよう、ワークショップは2部屋に分かれて実施されました。


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この部屋を世界だと思ってください

最初に、ファシリテーターの生徒たちからワークショップの流れとSDGsスゴロクの目標について説明がありました。「SDGsとはSustainable Development Goals、『持続可能な開発目標』を意味します。2030年までに、先進国も新興国も途上国も、国も企業もNPOも個人も、あらゆる垣根を越えて協力し、よりよい未来を作ろうと国連で決まった17個の目標のことです。」と生徒たちは参加者に説明します。

この部屋を世界だと思ってください」と生徒は説明を続けます。参加者は2人1組で「ひとつの国の代表」となり、SDGsの目標を達成していくことで国を成長させていくことになります。つまり、17個あるSDGsの目標をたくさん達成していくことが、参加者たちの国の目標なのです。

SDGsスゴロクの興味深い点は、現実世界のメタファーとして世界観が創られていることです。スゴロクを進めながら参加者たちは「SDGsの目標」を獲得したり、失ったりするのですが、どちらになるかはサイコロの目次第。このスゴロクならではの運要素が、予測不能な現実世界をよく表しています。さらには、経済のメタファーとして「コイン」が導入されており、参加者はスゴロク終了後に「コイン」と「SDGsの目標」をトレードするチャンスが与えられています。どのようにコインを使うかが、大きなポイントになっていきそうです。

説明の最後に、生徒たちはSDGsスゴロクを開発した自分たちの想いを語りました。「未来はここにかかっているかもしれない。多くの人たちにSDGsのことを知ってもらいたい。」そう語る生徒たちの熱心な姿は、まさに世界で活躍するZ世代そのものだと感じました。「No one will be left behind、だれ一人取り残さない。このことを忘れずに楽しくプレイしてください!」こうしてSDGsスゴロクがスタートしました。(続く)