毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「N高、サイバー攻撃で生徒などの個人情報流出」「学力テスト、2027年度より全面オンライン化へ」「大学の学費『家庭で負担すべき』半数超え」について取り上げています。
N高、サイバー攻撃で生徒などの個人情報流出
KADOKAWAがサイバー攻撃を受けた事件の影響により、N中等部・N高等学校・S高等学校の在校生・卒業生・保護者の一部の個人情報が流出してしまったことが分かりました。
出版大手KADOKAWAが、身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウェア」によるサイバー攻撃を受け、「角川ドワンゴ学園」の生徒らの個人情報漏えいが確認された問題に関連し、ドワンゴは5日、漏えいした個人情報を拡散する行為が認められるとして、悪質な場合は法的措置に踏み切るとするコメントを発表した。
漏えいしたとみられているのは、「N高校」「N中等部」「S高校」の在校生や卒業生などの一部個人情報。
同社は、6月8日に発生したサイバー攻撃についてあらためて謝罪。サイバー攻撃を行ったと主張する組織による、情報の一部漏えいについて「社内の記録と照合して検証するため、その収集作業を慎重に行っているところです」とした上で「当該収集作業に時間を要しているため、現時点では漏洩された情報の確認が完了していない状況です。従って、インターネット上で流布されている書き込みにはフェイク・捏造情報が含まれている可能性もございます」と指摘した。
ドワンゴ学園の公式声明はこちらになります。
学力テスト、2027年度より全面オンライン化へ
小学6年と中学3年の全員を対象とした「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)について、文部科学省は2027年度から紙の問題冊子を廃止し、パソコン端末を活用して出題・解答する新方式(CBT)に全面移行する方針を固めたことが6日、関係者への取材で分かった。8日の有識者会議で案を示す。
25年度は中学理科でCBTを先行実施することが既に決まっている。8日に提示する文科省案では、この方式を26年度は中3英語でも実施し、27年度以降は小6、中3の全教科に広げるとしている。
大学の学費「家庭で負担すべき」半数超え
文部科学省は2024年6月28日、2023年度(令和5年度)先導的大学改革推進委託事業「高等教育の教育費負担等に関する調査研究」の報告書を公開した。国公立大学の学費総額は481.2万円。学費の負担は50.2%が「家庭」がすべきと考えていることがわかった。