先生のための Weekly 教育ニュース(7/10〜7/16)

毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「文部科学省、夏休みの子供の自殺予防を通知」「2040年の大学入学者数予測、12万人減で定員の8割に」「ベネッセ、都立高入試の英語スピーキングテストから撤退」について取り上げています。


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文部科学省、夏休みの子供の自殺予防を通知

文部科学省から自殺予防のための通知が教育委員会へ出されました。健康観察や相談窓口をGoogleフォームなどで作成する取り組みなど、生徒1人1台ICT端末を活用した取り組みが紹介されています。学校関係者はぜひ参考にしてください。

文部科学省は2023年7月10日、夏休み明けに増加傾向にある児童生徒の自殺を予防する取組みについて、各都道府県の教育委員会へ通知を出した。SOS早期把握に向け、健康観察・教育相談システムを一覧で紹介するなど、1人1台端末を活用した対策を求めている。

2040年の大学入学者数予測、12万人減で定員の8割に

少子化の影響がいよいよ大学に迫ります。これから10年で大学の統廃合が進むことでしょう。

文部科学省は14日、少子化の影響を踏まえた2040~50年の大学入学者数の推計値を公表した。40年は22年に比べて12万人以上少ない51万人で、50年は49万人台になると見込んだ。現状は大学の総入学定員62万6千人を超える入学者がいるが、この定員を維持した場合は充足率が8割程度になる計算だ。

 14日の中教審大学分科会で示された。定員割れは経営悪化に直結するため、撤退する大学が増えることが予想され、大学分科会は大学再編の在り方について議論する。

ベネッセ、都立高入試の英語スピーキングテストから撤退

トラブル多発でメディアから非難されている都立高入試の英語スピーキングテストですが、運営会社だったベネッセが本年度限りで撤退することが分かりました。教育関係者として考えさせられるニュースですね。新たな事業者は英語検定試験「IELTS(アイエルツ)」を運営しているブリティッシュ・カウンシルには頑張って欲しいです。

英語の「話す力」を東京都立高入試に使うため、昨年から始まった英語スピーキングテストを巡り、都教育委員会は13日、出版大手「ベネッセコーポレーション」が本年度限りで運営から退くと発表した。新たな事業者には英国の公的な国際文化交流機関「ブリティッシュ・カウンシル」を選んだ。テストでは機器の不具合や音漏れのトラブルが発覚したほか、運営や採点方法など多くの問題が浮上。ベネッセは当初から運営に関わってきたが、本格導入からわずか2年で撤退する形となった。