先生のための Weekly 教育ニュース(7/19〜7/25)

毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「小学校の教科担任制に体育が追加」「令和2年度文部科学白書が公表」について取り上げています。


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小学校の教科担任制に体育が追加

小学校の教科担任制に体育が追加されることになりました!

文部科学省は、2022年度から小学校高学年で導入を予定している「教科担任制」について、「英語」「理科」「算数」に加え、「体育」も対象教科とする方針を固めた。教科担任制は教科ごとに専門の教員が教える制度で、5、6年の一部授業で取り入れる。文科省は、22年度予算の概算要求に関連費用を盛り込む方向で検討する。

裏話ですが、お知り合いの先生に「教科担任制の科目はどういう基準で選ばれているのですか?」とよく質問されます。建前はともかく、本音としては「苦手な先生が多い科目」だと思います。理科(物理)、英語、算数、体育と並べてみれば明らかでしょう。

令和2年度文部科学白書が公表

文部科学省は20日、令和2年度の文部科学白書を公表した。「『令和の日本型学校教育』の構築」を特集し、新型コロナウイルス禍で広がったオンライン教育について、教育の質の向上のため発達段階や学習場面などにより対面教育と適切に組み合わせていくべきだとした。

白書は、コロナ禍をきっかけに全ての小中学生に1人1台のパソコンを整備する「GIGAスクール構想」を大幅に前倒して開始したと指摘。「令和の日本型学校教育」実現に受けて、情報通信技術(ICT)がこれからの学校教育を支える基盤的なツールと位置づけつつ、児童生徒の発達に応じて対面と使い分けて展開することが必要との認識を示した。

デジタル教科書にも触れ、効果・影響などを検証しつつ普及促進に向けた検討を進めているとした。さらに教師のICT活用指導力の向上のため、教員研修がより体系的・効果的に実施される必要があるとしている。

令和2年度文部科学白書は、こちらのページから文書をすべて読むことができます。

個人的な注目ポイントは、「特集2 「令和の日本型学校教育」の構築を目指して (PDF:925KB) 」の今後の方向性に「( 4 )履修主義・修得主義等を適切に組み合わせる」が書かれていた点です。

履修主義と修得主義については、こちらの過去ブログをご覧ください。

文部科学白書は、今後の国の方向性を占うことができる資料ですので、興味のある方は読んでみると面白いと思います。