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先生のための Weekly 教育ニュース(9/28〜10/4)

毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「小規模の公立高校で遠隔授業がスタート」「コロナ後の学校教育、履修主義と修得主義の併用へ」「学校現場に感染症の専門家派遣」について取り上げています。


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小規模の公立高校で遠隔授業がスタート

先週の教育ニュースの中でも、個人的に一番注目しているのがこちらです。

このため文部科学省は、小規模の高校の生徒が多様な科目や習熟度別の指導を受けられるようにするため、都市部の高校とオンラインでつないで行う「遠隔授業」を本格的に導入する方針を固め、来年度から全国30か所で実施する費用として来年度予算案の概算要求におよそ8億円を盛り込みました。

大きな一歩だと思います。私は公立学校においても広域通信制学校は必要だと考えています。

まずは中山間地域や離島の小規模高校から遠隔授業をスタートさせるのは良い施策でしょう。教育機会格差の是正に繋がることを期待しています。

コロナ後の学校教育、履修主義と修得主義の併用へ

こちらも注目のニュースです。コロナ後の学校教育の方向性について、文部科学省の中央教育審議会の分科会が開催されました。

このニュースのポイントはこちらの部分です。

文科省は授業を受けることで進級や卒業が認められる「履修主義」にこだわらず、オンラインなどでの遠隔指導でも学習内容が身についたかどうかで判断する「修得主義」を組み合わせた指導計画を認める制度設計を進める。

これが文部科学省の本意であれば、かなりの大きな変化となります。「修得主義」に移行すれば、個別最適化教育のボトルネックとなっていた授業時数が緩和されるからです。

「修得主義」になれば「知識修得のための授業時間」を減らすことができ、特色をもった個別最適化教育が各学校で行われるようになるかもしれません。

個別最適化教育への大きなウネリになることを期待しています。

学校現場に感染症の専門家派遣

最後はコロナ対策関連のニュースです。

文部科学省によりますと、学校現場では新型コロナウイルスへの対応が長期化する中、校内での感染防止対策が医学的に適切かどうか判断できず、苦慮しているケースがあるということです。

このため文部科学省は、全国の小・中学校や高校、それに特別支援学校などに、感染症に詳しい専門医や看護師など感染症の専門家を派遣し、感染防止対策を徹底する方針を固めました。

具体的には、派遣された専門家が校内での消毒の方法や感染予防の指導内容を確認するほか、それぞれの学校の指導主事を対象にした研修会や、児童・生徒向けの講習会を開くことを想定しており、その派遣費用として、来年度予算案の概算要求におよそ14億円を盛り込むことにしています。


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