毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「文部科学省、修学旅行の集中期回避を呼びかけ」「2024年度の公立学校教員採用試験 小中高とも倍率最低に」「文科省通知、東洋大と大東文化大の学力試験前倒し認めず」について取り上げています。
文部科学省、修学旅行の集中期回避を呼びかけ
文部科学省が全国の教育委員会と小中学校、高校などに、これから計画する修学旅行は、なるべく集中期を避けて実施するよう呼びかけたことが29日分かった。バスや宿泊施設は「2024年問題」と呼ばれた運転手の残業規制や、訪日客急増で人手不足が深刻化。多くの学校が実施する5~6月や9~12月を中心に、確保が難しくなっているのが理由だ。閑散期に実施すれば急な旅程変更などが減り、学校にメリットがあるとしている。
各学校が修学旅行を計画し始めるのは、実施の2年ほど前が一般的。強制ではなく、学校が自由に実施時期を決めるのが基本だが、文科省の担当者は「現場で工夫できる部分があればお願いしたい」としている。
2024年度の公立学校教員採用試験 小中高とも倍率最低に
文部科学省が2024年度の公立学校教員採用選考試験結果をまとめたところ、小中高校とも採用倍率が過去最低だったことが分かった。小中高校すべてで採用倍率が過去最低を記録したのは、1979年の調査開始以来初めて。
文科省によると、小学校は受験者数3万6,259人に対し、採用者1万6,793人で、採用倍率2.2倍。前年度の2.3倍を下回って過去最低を更新した。中学校は受験者3万9,030人に対し、採用者9,830人の採用倍率4.0倍。前年度の4.3倍からさらに下がり、過去最低を記録した。高校は受験者2万1,331人、採用者4,917人の採用倍率4.3倍。前年度の4.9倍を下回って過去最低となっている。
文科省通知、東洋大と大東文化大の学力試験前倒し認めず
文部科学省は24日、大学入試の実施要項で「2月1日から」と定めた学力試験の期日を順守するよう全国の大学に通知した。東洋大(東京)と大東文化大(同)が今年導入した新方式の学校推薦型選抜では11~12月に学力試験を実施したが、文科省は学力試験の前倒しを容認しない姿勢を示した。