今日紹介するのは「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」です。著者の佐藤航陽さんは早稲田大学を1年で中退し、20歳のときに資金150万円で起業。それから10年で世界中に拠点を持つグローバルビジネスを育て上げた実績をもつ実業家です。現在は「テクノロジーで新しい宇宙を作る」をテーマに衛星データと3DCGを使って仮想空間に地球を自動生成するAIを開発してます。そんな3DCGの第一人者である佐藤航陽さんがメタバースを皮切りに「世界の創り方」について解説してくれています。10代、20代の若者に強くお勧めしたい本です。
書籍紹介
目次は以下の通りです。
- 序 章 メタバースとは何か?
- 第一章 メタバースの衝撃
- 第二章 世界の創り方 I【視空間】
- 第三章 世界の創り方 II【生態系】
- 第四章 競争から創造の世紀へ
- 第五章 ポストメタバースの新世界
- 終章 世界の真実は自分の目で確かめるべき
一見するとメタバースについての解説本に思えますが、実はそうではありません。テクノロジーの進化をベースにしたハイレベルな未来予測。その予測に基づいて、これからの若者がどのような武器を磨いていけば良いのかについても言及されています。
どの章も非常に読み応えがありましたが、特に素晴らしかったのが第二章と第三章の「世界の創り方」です。これらの章で紹介されている概念や考え方は、さまざまな分野で応用が効く内容なのです。抽象度が高く難解に感じる方も多い部分ですが、クリエイティビティに関わる仕事をしている人は一読をお勧めします。
佐藤航陽さんはこの本を出版後、テレビやトーク番組に多く出演されています。例えばYouTubeにアップされている日経テレ東大学の番組は大変興味深かったので、書籍を読もうか迷われている方はこちらの番組を視聴してみると良いかと多います。おすすめです。
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