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ABLabに加入してからの1年間を振り返ってみた(後編)

2020年6月2日に宇宙ビジネスの実践コミュニティABLab(エービーラボ)に加入してから1年が経ちました。ABLabは宇宙に興味関心のある社会人や大学生・大学院生が集まるオンラインサロンで、私はABLab宇宙教育プロジェクトのリーダーもしています。ABLabに加入してからの1年間を振り返り、後編です。


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ABLabの仲間達との取り組み

幸運だったのは、オンラインジュニア天文合宿で感じた「参加者同士の横の繋がりを十分に作ることができなかった」という課題感を、ABLabの宇宙教育プロジェクトのメンバーたちと一緒に考えることができた点です。

コロナ禍においてオンラインが普及したこと。オンラインで繋がりは果たして作れるのだろうか。子供のコミュニティは可能だろうか。本当にたくさんのことを宇宙教育プロジェクトの定例会では議論することができました。このような仲間たちとの対話を通して、オンライン宇宙部活のコンセプトが少しづつ誕生してきたのでした。

初めてのラジオ出演

ABLabの宇宙教育プロジェクトが再起動して1ヶ月、なんとラジオ出演するチャンスをもらいました。

この一年を振り返った時、ラジオ出演も忘れられない思い出のひとつです。アーカイブが残っているので、良かったら聞いてみてくださいね。

オンライン宇宙部活アスクラの立ち上げへ

ラジオ出演した当時を振り返ると、この頃には既に「オンライン宇宙部活アスクラのコンセプト」が固まっていたことが分かります。しかし、ここから形にするのにとても時間がかかりました。

オンライン宇宙部活の企画書を作ってABLabで発表したり、活動コンテンツを考えて使用するプラットフォームを調査したりしていたのですが、なかなか前進しなかったことを覚えています。ABLabのブログに当時の活動記録を残していたのですが、企画の進捗が芳しくなかった月は何を書こうか悩んだものです。

プロジェクトが加速したきっかけ

2021年2月、オンライン宇宙部活の企画が大きく前進したのですが、そのきっかけは2つあります。ひとつは、直接のユーザーとなる高校生にユーザーヒアリングをお願いしたことでした。

今思うと、なぜもっと早くにユーザーヒアリングを行わなかったのか悔やまれるのですが、これのおかげで企画を大きく加速しました。大人が時間を使って頭を悩ませて考えていた活動内容よりも、ユーザーである中高生に直接聞いた方が早いのですよね。

このユーザーヒアリングによって、私たちが数ヶ月かけて考えてきた仮説や企画はおおむね正しかったことを確認できました。

そしてプロジェクトが加速したふたつめのきっかけは、プロジェクトメンバーの全員と1対1でミーティングをしたことでした。プロジェクトリーダーの私からはアスクラの企画に込めた想いを伝え、メンバーからは共感してくれた理由や活動の中で実現したいことなどを教えてもらいました。

結局、プロジェクトの中心は人なのだと思います。直接のユーザーである「中学生・高校生」という人。運営を行う「プロジェクトメンバー」という人。この「人」との繋がりをちゃんと意識し大切にできたから、それがきっかけでプロジェクトが大きく前進したのだと思います。

ABLabのプロジェクトから一般社団法人設立へ

そして今、ABLabのプロジェクトの企画のひとつに過ぎなかった「オンライン宇宙部活」が、一般社団法人として新しく誕生しました。法人登記も無事に終わり、7月からの正式サービス開始に向けて準備を進めています。

ABLabに加入してからの1年間を振り返ってみると、ABLabの仲間達にいつも助けられてきました。そもそも一般社団法人を作ろうだとか、中高生のコミュニティ(オンライン部活)を立ち上げようとか、私一人では実現できなかったと思います。

ABLabという素晴らしいコミュニティがあったからこそ、多くの仲間たちを巻き込むことができて、たった一年間でアスクラを立ち上げることができたと思います。この素晴らしい一年間を与えてくれたABLabには心から感謝しています。