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イノベーターの先生の悩みを解決する方法

先日、知り合いの先生がFacebookでめずらしく愚痴を投稿していました。「自分はICTのトラブルに遭遇したときは素人なりに自分で調べて、それでもダメだったときに初めて人に聞くようにしていた。でも、そのような一連の行動や努力を全くしないで、専門家ではない自分に簡単に頼もうとするのか理解できない」とのこと。気持ちはよく分かります。

その先生はICTに関してはイノベーターです。そして「簡単に頼もうとする」先生はアーリーマジョリティなのです。イノベーター理論(キャズム理論)から考えれば、前述のような人間関係のトラブルは起こって当然のことです。この問題を解決するためには、イノベーターとアーリーマジョリティの橋渡しができるアーリーアダプターの先生が重要になっていきます。


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イノベーター理論(キャズム理論)

マーケティング業界には「イノベーター理論」という考え方があります。イノベーター理論では、消費者を「イノベーター」「アーリーアダプター」「アーリーマジョリティ」「レイトマジョリティ」「ラガード」の5つに分類して考えます。

イノベーター(2.5%)」は、商品を最も早く購入するユーザーです。新し物好きで新商品には真っ先に飛びつく人たちです。ICT活用の例では、先駆的にICT活用をされている先生方です。

アーリーアダプター(13.5%)」は、イノベーターほど積極的ではないですが、流行には敏感なユーザーです。発信力があって市場への影響力が大きい層です。ICT活用の例では、ICTに興味があって人望があり、職員室での影響力が大きい先生方です。

アーリーマジョリティ(34%)」は、新商品の購入には慎重だが、アーリーアダプターの影響を受けて比較的早く購入にいたるユーザーです。ICT活用の例では、自分でICT活用方法を調べることはないが、職員室の空気を読んでICT活用には取り組んでもらえる先生方です。

レイトマジョリティ(34%)」は、新商品に対してはかなり懐疑的で、自分の周囲の大半が使っているのをみてから購入するユーザーです。ICT活用の例では、職員室の大半の先生がICT活用に取り組んでいるのを見てからでないと動かない先生方です。

そして「ラガード(16%)」は、ユーザーの中で最も保守的な人たちで、ほとんど最後まで購入にいたらないような層です。ICT活用の例では、最後までICT活用に反対する先生方です。

アーリーアダプターの先生を増やそう

イノベーター理論の説明にもあるように、アーリーマジョリティの先生は自分でICT活用方法を調べることはありません。ICT活用について、具体的な行動や努力をするほどの熱量を持っていないからです。

熱量あふれるイノベーターの先生からすると、アーリーマジョリティの先生の態度は見ていてイラッとくるでしょう。これは個人の人格や相性の問題ではありません。ICT活用に対する興味や熱量によって違いがでてくるものなので、ある程度の大きさの集団においては避けられないことです。

その集団において不幸なのは、アーリーマジョリティの先生がイノベーターに聞いてしまう状況です。イノベーターにとってアーリーマジョリティは相性が悪いので、一方的にイノベーターの先生にストレスが溜まってしまいます。

これを避けるためには、イノベーターとアーリーマジョリティの橋渡しができるアーリーアダプターの先生が重要になります。

アーリーアダプターの先生を増やして、アーリーマジョリティの質問先をイノベーターの先生からアーリーアダプターの先生にシフトする仕組みを作ることをお勧めします。

具体的には教員ICT運営チームを作り、学年に1人アーリーマジョリティの先生を立てることです。イノベーターの先生1人で引っ張るのではなく、チームとして組織的に引っ張る仕組みにシフトするのです。

イノベーターの先生は「アーリーマジョリティの先生のヘルプ」よりも得意なことがありますので、別のところでイノベーターの先生が活躍できるように体制を整えていきましょう。