学校向けG Suite 導入のノウハウです。前回までの作業で先生・生徒・保護者のG Suiteのアカウントを作成し、文字化け対応についても終わりました。今回は「6. 教職員・生徒・保護者のグループ(メーリングリスト)作成」について説明したいと思います。
作成しておきたいグループ
G Suiteでグループ(メーリングリスト)を作成しておくと、一斉メール送信やファイル共有をする際にとても便利です。例えば、中学1年A組の生徒全員にメールを送りたい時はstudent2020_1a@testschool.ed.jp宛に、中学2年B組の保護者全員にメールを送りたい時はparent2020_2b@testschool.ed.jp宛にメールを出すだけでOKになります。
1学年3クラスの中学校を例にして、作成しておきたいグループを挙げてみましょう。(注意:グループ「Classroomの教師」は最初から作成されてあるはずなので、誤って消さないようにしてください。クラスルームの設定時に使用します。)
- Classroomの教師:classroom_teachers@testschool.ed.jp
- 常勤教員:teacher_full@testschool.ed.jp
- 非常勤職員:teacher_part@testschool.ed.jp
- 全教員(常勤・非常勤):teacher@testschool.ed.jp
- 全職員(除く教員):staff@testschool.ed.jp
- 2020中学1年A組生徒:student2020_1a@testschool.ed.jp
- 2020中学1年B組生徒:student2020_1b@testschool.ed.jp
- 2020中学1年C組生徒:student2020_1c@testschool.ed.jp
- 2020中学2年A組生徒:student2020_2a@testschool.ed.jp
- 2020中学2年B組生徒:student2020_2b@testschool.ed.jp
- 2020中学2年C組生徒:student2020_2c@testschool.ed.jp
- 2020中学3年A組生徒:student2020_3a@testschool.ed.jp
- 2020中学3年B組生徒:student2020_3b@testschool.ed.jp
- 2020中学3年C組生徒:student2020_3c@testschool.ed.jp
- 2020中学1年A組保護者:parent2020_1a@testschool.ed.jp
- 2020中学1年B組保護者:parent2020_1b@testschool.ed.jp
- 2020中学1年C組保護者:parent2020_1c@testschool.ed.jp
- 2020中学2年A組保護者:parent2020_2a@testschool.ed.jp
- 2020中学2年B組保護者:parent2020_2b@testschool.ed.jp
- 2020中学2年C組保護者:parent2020_2c@testschool.ed.jp
- 2020中学3年A組保護者:parent2020_3a@testschool.ed.jp
- 2020中学3年B組保護者:parent2020_3b@testschool.ed.jp
- 2020中学3年C組保護者:parent2020_3c@testschool.ed.jp
- 2020中学1年全生徒:student2020_1@testschool.ed.jp
- 2020中学2年全生徒:student2020_2@testschool.ed.jp
- 2020中学3年全生徒:student2020_3@testschool.ed.jp
- 2020中学1年全保護者:parent2020_1@testschool.ed.jp
- 2020中学2年全保護者:parent2020_2@testschool.ed.jp
- 2020中学3年全保護者:parent2020_3@testschool.ed.jp
6.1 必要なグループを作成する
それでは、G Suiteの管理画面からグループを作成していきましょう。管理画面からグループをクリックしましょう。
するとグループ管理画面のページに移動します。新しいグループを作成するために「グループを作成」をクリックしましょう。
グループを作成するための画面が表示されます。最初のページでは「グループの名前(例:2020中学1年A組生徒)」と「グループのメールアドレス(例:student2020_1a@testschool.ed.jp)」の2つだけでOKです。入力欄の「グループの説明」は何を書いても大丈夫です。「グループのオーナー」は指定せずとも問題ありません。
右下の「次へ」ボタンをクリックすると、グループの詳細設定の画面が表示されます。学校などの教育現場であれば、グループの詳細設定は下の画像の設定をお勧めします。画像を参考に設定を行ってください。どのグループでも下記の画像の設定で大丈夫です。(設定の意味を知りたい人はこちらのサイトをご覧ください。)
あとは右下の「グループを作成」ボタンを押したら、グループを作成することができます。次回は、ここで作成した「空っぽのグループ」にユーザーを追加していく作業について説明します。
ちなみに、作成するグループの数が多いため、ここでの作業は本当に大変です。次々回にプログラミング(GAS)を使った一括登録の方法を紹介しますが、ITが得意な先生がいないと実行するのは難しいと思います。ITに詳しい先生がいなければ、前回の記事を参考に「グループ管理者」のロールを持った先生を増やして、マンパワーで乗り越えるのがお勧めです。
8月13日追記:学校によっては「同じグループでも個人情報(個人名とメールアドレス)を隠しておきたい」「学校内で使うメーリングリストなので学外のメールアドレスから遅れないようにしたい」という要望があります。その際は下記の設定をご利用ください。
「メンバーを表示」の設定で「グループのメンバー」を外すと、同じグループでも個人情報(個人名とメールアドレス)が表示されなくなります。また、「投稿を公開」の設定で「外部」を外すと、学校外のメールアドレスからそのグループにメールを送信できなくなります。
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