生成AI業界で大きな動きが相次いで見られました。
まず、OpenAI社は2025年12月11日、ChatGPTの新モデル「GPT-5.2」をリリースし、大きな話題となっています。先月リリースされたGoogle社の「Gemini 3」が高い評価を獲得し、各種ベンチマークでトップスコアを記録したことを受け、OpenAI社は社内で「コードレッド(緊急事態)」を宣言。全社を挙げて新モデルの開発にリソースを集中させた結果、今回の迅速なリリースに至りました。
GPT-5.2の主な改善点は以下の通りです:
- ハルシネーション(誤情報の生成)の大幅な削減
- 検索タスクでの信頼性向上
- 大規模データの処理能力強化
- 画像認識精度の向上
- コーディング能力の飛躍的改善
新モデルは有料プランから順次利用可能となりますので、契約されている方はぜひお試しください(私も早速活用してみます)。
さらに注目すべきニュースとして、同日、ディズニーがOpenAI社に10億ドル(約1,570億円)を投資し、3年間のライセンス契約を締結したことが発表されました。この提携により、OpenAIの動画生成AI「Sora」で、ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズなど200以上のキャラクターを使用したコンテンツ制作が可能になります。独自のAI開発が噂されていたディズニーがOpenAI社との提携を選択したことは、業界全体に大きな影響を与えそうです。
そして、OpenAI社のサム・アルトマンCEOは、12月11日のXへの投稿で「来週にちょっとしたクリスマスプレゼントがある」と示唆しています。新機能やアップデートの可能性が高く、年末まで生成AI業界の動向から目が離せません。
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