毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「教員の奨学金返還免除の方針へ」「『情報』免許なしの教員減少、公立高で4%に」「医学科入学生、女性が初の4割超」について取り上げています。
教員の奨学金返還免除の方針へ
教員不足の解消に向けて、文部科学省は「教員の奨学金免除」について具体的な方針を示し話題となっています。
深刻な教員不足の解消に向けて盛山文科大臣はきょうの衆議院の文部科学委員会で「大学院生を対象に教師の職についたものへの返還免除を実施する」とし、教員の奨学金免除について具体的な方針を示した。
教員不足が深刻な問題となる中、解決策の1つとして文部科学省は、教員が大学在学中に借りた奨学金の返還を減免する方針を2024年度予算の概算要求に盛り込んでいる。
「情報」免許なしの教員減少、公立高で4%に
高校の教科「情報」を担当する公立校の教員4411人のうち、正規の免許を持っていないのは2023年5月時点で4.4%(192人)だったことが文部科学省の調査で分かった。前年同時期の16.7%から12.3ポイント減った。
文科省は、都道府県教育委員会が免許所有者の採用を進めたほか、免許を持っていながら主に他教科を指導している教員に情報担当に回ってもらうなどの対策を取ったことで状況が改善したと説明している。24年度に、正規免許を持たずに教える教員がゼロになることを目指す。
プログラミングやデータ活用などを学ぶ情報は、25年1月の大学入学共通テストから新教科として加わる。
https://nordot.app/1139656246463578962?c=113147194022725109
医学科入学生、女性が初の4割超
国内の大学の医学部医学科に入学した女子学生の割合が2023年度、初めて4割を超えたことが文部科学省の調査で分かった。東京医科大学など一部の大学で2018年、女子学生の合格を減らすために不当な得点調整が明るみに出て問題になったのを受け、各大学が差別を是正したためとみられる。
文部科学省によると、2023年度の医学科合格者は男性延べ8,170人、女性延べ5,634人の合計延べ1万3,804人。このうち、入学生は男性5,502人、女性3,696人の合計9,198人。女性が占める割合は前年度を1.7ポイント上回る40.2%となった。