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学校向け G Suite 導入のよくある質問(2)自分のプロフィール写真や名前を変更できない、Meetを生徒同士で使わせたくない

学校向けG Suite 導入ノウハウのQ&Aコーナーです。前回は、G Suite導入後に一番多かった質問「ユーザーアカウントが削除できない」と「YouTubeが使用できない」について説明しました。今回は、「自分のプロフィール写真や名前を変更できない」と「Google Meetを生徒同士で使わせたくない」についてお答えします。


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Q. 自分のプロフィール写真や名前を変更できない

Googleのアカウントでは、プロフィール写真が自分のアイコンとして利用されます。しかし初期設定ではプロフィール写真は設定されていないため、アイコンは例えば次のようになってしまいます。

初期設定では福原将之の「将之」がアイコンになります

これではパッと見で誰だか分かりにくいですし、本人もモチベーションがあがりませんよね。(子供たちは特にそうです!)

そこでプロフィール写真を設定するように指導しようとすると、実は落とし穴があります。G Suiteの初期設定では、プロフィール写真や名前が変更できなくなっています。

この設定を変更するためには、特権管理者のアカウントで「ディレクトリ設定」のページにアクセスする必要があります。

https://admin.google.com/u/1/ac/appsettings/986128716205

こちらの「ディレクトリ設定」のページには、G Suite管理ページから移動することができません。上記のリンクから直接ページに移動するようにしてください。

「ディレクトリ設定」のページは次のようになっています。

プロフィール写真や名前の変更を許可するためには、上の画像の「プロフィールの編集」をクリックしてください。

このようなページに移動しますので、ここで「名前」「写真」「性別」にチェックを入れて保存すればOKです。これで、全てのユーザーが自分の名前やプロフィール写真、性別を自由に変更できるようになります。(プロフィール写真だけ変更を許可したい場合は、「写真」のチェックだけを入れて保存してください。)

Q. Google Meetを生徒同士で使わせたくない

Google Meetとは、Googleが提供しているビデオ会議システム(Zoomのようなもの)です。G Suiteを導入している学校であれば、オンライン授業をGoogle meetで行うことが可能です。

しかし、初期設定では生徒同士でGoogle Meetを使って通話することも出来てしまいます。学校によっては「Google Meetは生徒同士で使わせたくない」ということもありますので、その設定方法について紹介します。(前提条件:組織部門に「生徒」を作ってあること。)

まずはG Suiteの管理画面からアプリをクリックします。

「G Suite (コアサービス)」をクリックします。

「Google Meet」をクリックします。

このページからGoolge Meetの設定を行います。今回は「組織部門の生徒」に対して「Google Meetのビデオ通話の発信を禁止」したいので、まずは左サイドバーにある組織部門から「生徒」をクリックしてください。

ページ上部に「次の組織部門のユーザー設定を表示しています:生徒」と表示されていればOKです。

ページを下にスクロールさせて、「ビデオ通話」の箇所をクリックしてください。

次のように表示されるので、「ビデオ通話と音声通話の発信をユーザーに許可する。」のチェックを外します。

すると次のように表示されるので、「オーバーライド」をクリックすれば設定完了です。

これで、組織部門:生徒に所属しているユーザーは「Meetに参加することは可能だが、自分から通話を発信できない」という設定になります。

以上が質問内容に対する回答ですが、Meetの生徒利用に関しては、私は上記の設定をしてまで生徒同士の利用を禁止する必要はないと考えています。やろうと思えば生徒同士でLINEやZoomを使ってビデオ通話が無料で出来る世の中です。

むしろGoogle Meetなどのビデオツールを生徒同士でも活用させて、オンラインで自習室や部活動などに取り組んでもらった方がプラスになると私は考えています。


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