プログラミング教育と脱工業化社会(4)文部科学省の”Know Why”

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(承前)プログラミング教育が必修化された背景には、第4次産業革命とIT人材不足があります。前回は小学校・中学校・高校におけるプログラミング教育必修化のポイントを確認しました。それを踏まえて今回は、文部科学省の考える「プログラミング教育の”Know Why(なぜプログラミング教育をするのか)”」を紹介していきたいと思います。

目次

文部科学省の文書を読み解く

文部科学省の”Know Why”を紹介すると言っても、私はもちろん文部科学省の役人ではありません。ではどうして文部科学省の”Know Why”が分かるのかと言うと、文部科学省が発信している情報(文書)を読み解いているからです。

プログラミング教育に関する文部科学省の情報は、実は公式ホームページにしっかりと掲載されているのです。ここからリンクを辿っていくと、小学校プログラミング教育に関する資料のページに小学校プログラミング教育の趣旨と計画的な準備の必要性について (PDF:5.6MB) が見つかります。この文書に文部科学省の”Know Why”が書かれています。

しかしながらこの文書、全部でなんと76ページもあります。お時間がある方はともかく、忙しい教員や保護者が目を通すには大変だと思います。そこで私の方で要点を簡単にまとめて、文部科学省の”Know Why(なぜプログラミング教育をするのか)”を紹介したいと思います。

文部科学省の”Know Why”

「小学校プログラミング教育の趣旨と計画的な準備の必要性について」の目次は次の通りです。

  1. これからの社会と教育
  2. 学習指導要領改訂と情報活用能力
  3. なぜ小学校でプログラミング教育を導入するのか
  4. 小学校プログラミング教育のねらいと育む資質・能力
  5. プログラミングに関する学習活動の分類と指導の考え方
  6. 令和2年度の全面実施に向けた計画的な準備の必要性
  7. 参考資料(プログラミング教育)
  8. 参考資料(ICT環境整備等)

ポイントになるのは「1. これからの社会と教育」と「3. なぜ小学校でプログラミング教育を導入するのか」と「4. 小学校プログラミング教育のねらいと育む資質・能力」になります。「1. これからの社会と教育」では、第4次産業革命とSociety5.0について簡単に触れています。プログラミング教育と脱工業化社会(2)第4次産業革命のIoTで紹介した内容と同じですね。

そして「3. なぜ小学校でプログラミング教育を導入するのか」の内容、つまり本題の”Know Why(なぜプログラミング教育をするのか)”は、次のスライドにまとめられています。

一番大事な部分は、一番最後の文章になります。

コンピュータを理解し上手に活用していく力を身に付けることは、あらゆる活動において コンピュータ等を活用することが求められるこれからの社会を生きていく子供たちにとっ て、将来どのような職業に就くとしても、極めて重要

そして「コンピュータを理解し上手に活用していく力」の例として挙げられているのが、プログラミング的思考になります。プログラミング的思考については、文書の「4. 小学校プログラミング教育のねらいと育む資質・能力」のパートで説明されています。次回はこのプログラミング的思考について見ていきたいと思います。(続く)

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著者

AI教育コンサルタント / 株式会社FlipSilverlining 代表取締役 / 守谷市生成AI活用推進プロジェクトアドバイザー
自治体のAI教育アドバイザーや私立中高の教育コンサルとして学校現場に入りながら、AI時代の教育について書いています。著書3冊(明治図書)、教員研修・講演120回以上、授業視察1,000回以上。

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