もうすぐ4月、新年度ですね。GoogleのG Suite(Google Workspace)を導入している学校では、4月から1人1台ICT端末が配布されるところも多いと思います。1人1台ICT端末環境になって頻繁に発生するトラブルの1つが、ずばり生徒のパスワード忘れです。そこで今日は、生徒のパスワードを再設定する手順を紹介したいと思います。G Suiteを導入している学校のICT担当の先生は、ぜひこの機会に手順をチェックしておいてください。
パスワード再設定が可能な権限
生徒や先生のパスワードを再設定するには、先生のアカウントに「パスワードを変更する権限」が付与されていないと出来ません。
G Suiteにデフォルトで用意されているロール(権限を持つ役割)の中で、「パスワードを変更する権限」があるのは、特権管理者とユーザー管理者の2つです。
特権管理者は非常に強力な権限ですので、むやみに付与してしまうとセキュリティ的に大変危険です。「パスワードを変更する権限」を付与したい場合は、先生のアカウントに「ユーザー管理者」のロールを設定しましょう。
ロールの設定方法はこちらの記事をご覧ください。
パスワード再設定の手順
ウェブブラウザでGmailにログインしてた画面から、パスワードリセットの手順を説明します。
画面の右上にあるメニューアイコン(①)をクリックして、その中にある「管理アイコン(②)」をスクロールして探してクリックしてください。
G Suiteの管理画面に移動するため、再度アカウントの本人確認が必要になります。③をクリックして画面の指示に従って再度ログインをしてください。
無事に本人確認が成功すると、次のようなG Suite管理画面に移動します。パスワードリセットをするには、「ユーザー(④)」をクリックしてください。
学校のユーザー(アカウント)一覧が表示されます。このページの検索機能(フィルタ)を使って、パスワードをリセットしたいユーザーを探します。「フィルタを追加(⑤)」をクリックしてください。
様々なフィルタが出てきますので、検索しやすいフィルタを選んでください。お勧めは苗字から検索する「姓」フィルター、名前(ファーストネーム)から検索する「名」フィルタ、メールアドレスから検索する「メール」フィルタです。
下の例では、「姓」と「名」の2つのフィルタを使用しています。
パスワードをリセットしたいユーザーが表示されたら、マウスカーソルをそのユーザーの列に近づけてください。すると下の画面のように「パスワード再設定」「ユーザー名の変更」「グループに追加」「その他」と表示されます。
ここでは「パスワード再設定(⑦)」をクリックしましょう。すると次のようなポップアップウィンドウが表示されます。
パスワードを手動で設定することも出来ますが、ここではシステムにパスワードを作ってもらいましょう。「パスワードを自動的に生成する」と「次回ログイン時にパスワードの変更を要求する」をオン(⑧)にして、「リセット(⑨)」をクリックします。
これでパスワードのリセット完了です。あとはシステムが自動生成したパスワードを生徒に伝えれば作業完了です。自動生成されたパスワードは、「目のアイコン(⑩)」をクリックすると表示されます。コピー&ペーストのコピーをしたいときは、「パスワードをコピー」をクリックすればOKです。
以上でパスワードリセットの手順紹介は終わりになります。