先日、宇宙を活用したビジネスアイデアコンテスト「S-Booster」の募集が開始されましたね。S-Boosterは内閣府宇宙開発戦略推進事務局が主催しているビジネスコンテストで、JAXAとNEDOが共催、そして総務省をはじめとする関係省庁が協力しています。最終選抜会の受賞者に対しては賞金最大1000万円に加えて事業化支援があるため、宇宙ビジネス業界の登竜門といっても過言ではないでしょう。今日はそんなS-Boosterについて紹介したいと思います。
S-Booster とは
S-Boosterとは、2017年からスタートした「宇宙を活用したビジネスアイデアコンテスト」で、今年で4回目の開催となります。
起業や新規プロジェクト立上げを目指すスタートアップ、社会人、学生など等から幅広く宇宙ビジネスのアイデアを募集し、優れたビジネスアイデアには賞金に加えてJAXA やスポンサー企業による事業化支援が行われます。
S-Booster 2021の各賞は以下の通り。最優秀賞には賞金1000万円が授与されます!
S-Booster 2017の大賞の賞金が300万円だったことを考えると、宇宙ビジネス業界の成長が伺えますね。
S-Boosterでは、「宇宙を活用するビジネスアイディア」だけでなく「スポンサー企業の提示テーマに沿ったビジネスアイデア」も募集されています。スポンサー企業の定時テーマは以下の通り。
- NTT ドコモ株式会社 「人々の生活をより豊かにする、宇宙と地球を「つなぐ」アイデア」
- スカパーJSAT 株式会社「未知を、価値に。」
- ソニー株式会社(2021.4.1 以降 ソニーグループ株式会社) 「モノやコトの声なき声に耳を傾け、不都合な事態を未然に防止する事業アイデア」
- 第一生命保険株式会社「人々の Well-being に資するビジネスアイデア」
- 株式会社本田技術研究所「宇宙から得られる情報を使った地上モビリティの知能化」
S-Booster のスケジュールは以下の通り。応募は5月20日(木)までで、約7ヶ月かけて選抜とメンタリング(アドバイス)が行われます。宇宙ビジネスに興味のある方は、この機会にS-Boosterに挑戦してみてはいかがでしょうか。
最後に余談ですが、私の所属している宇宙ビジネスのオンラインコミュニティABLabには、S-Booster2019でJAXA賞を獲得したメンバーが所属しています。彼らはJAXAの事業化支援を受けながら、2020年12月、ついにSEESE株式会社を起業しました!
実は現メンバーの中にも、今年のS-Booster2021に挑戦しようという熱い人がいます。S-Boosterに応募してみたいけど一人では自信がない人は、ABLabのようなコミュニティに参加して仲間と一緒に挑戦してみることをお勧めします。