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大学入学共通テストの「情報I」、必須は国立97%、公立44%

2025年度実施の大学入学共通テストから教科「情報I」が加わります。新教科の「情報I」を各大学がどのように使用するか河合塾が調査したところ、国立大学では97%が必須としていることが分かりました。一方、公立大学では「必須」と「他教科との選択」のほぼ半々に分かれていました。調査では「情報I」の配点比も調べられており、興味深かったです。大学受験に関わる高校の先生はチェックしておくことをお勧めします。


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河合塾:国公立大 共通テスト『情報I』の設定状況

河合塾調査の公式情報はこちらになります。

https://www.keinet.ne.jp/exam/2025/point/kamoku_k_joho.pdf

北海道大学と徳島大学、香川大学が共通テストの「情報I」の配点を0にすると公表し大きな話題になりました。この影響もあって学校現場では「大学入試に情報Ⅰはそこまで重要じゃなさそう」という雰囲気がありますが、もちろんそんなことはありません。上記の調査からもわかるように、国立大学のほとんどと、公立大学の半分が「情報I」必須です。大学進学に力をいれている学校は要注意です。

「情報I」の3つの対策

大学入学共通テストの情報Ⅰに備えるために、学校は3つの対策が重要になるでしょう。

一つ目の対策は、「情報I」を教えられる専任教員の確保です。情報Ⅰは情報通信ネットワークや「情報社会の問題解決」だけでなく、データサイエンスやプログラミングも扱う専門性の高い教科です。共通テストの分析やカリキュラムを作る上でも専任教員が最低1人はいた方が良いでしょう。

二つ目の対策は、大学入学共通テストの分析です。共通テストでは既に試作問題が2つ公表されています。試作問題を分析して、どのような授業を行うべきかを逆算していく必要があります。民間企業による対策セミナーなどに参加して情報交換をするのも有用だと思います。

三つ目の対策は、「情報I」のカリキュラムを作ることです。「情報I」の教科書に沿って授業を行うのも良いですが、共通テストで求められる内容や社会で必要になることを踏まえた上でオリジナルのカリキュラムを作っていくことをお勧めしています。私のサポート校ではAIリテラシーの導入を検討しています。

興味のある方はご連絡ください。