高校の新学習指導要領でプログラミングやデータサイエンスを学習する「情報I」が必修となり、各学校では対策が求められています。私のサポート校でも、「情報I」のための対策チームを発足することにしました。私も対策チームの一員として、現職の先生方と協力して情報授業のカリキュラム作成に取り掛かっています。先日のミーティングでは、授業で使用する教科書について議論しました。
ICTを上手に活用した教科書
教科書選定のために高校「情報I」の教科書を大量にチェックしたのですが、その中のひとつにICTを上手に活用した教科書があり、とても感心しました。
テスト問題や学習プリントをWordなどのデジタルデータで提供しているところは多いですが、その教科書会社ではテスト問題を「Googleフォーム」で提供していたのです。Googleフォームのおかげで、先生はテスト問題を用意する必要がなくなるだけでなく、採点する手間も省けられます。これは嬉しいですね。
その教科書ではさらに、QRコードによって授業動画にアクセスできるようになっていました。授業動画は大量に用意されているので、生徒はこれらを見ながら自学することが可能です。これから「情報I」は大学入試でも出題されるようになるため、クオリティの高い授業動画に生徒が自由にアクセスできるのは嬉しいポイントです。
教科書のデジタル化が進む前段階の「紙の教科書」で、ここまで上手にICTを活用してもらえると、今後がとても楽しみです。(例えばプログラミング学習プリントをJupyterNotebookのファイルで用意してもらえたら、現場は大変重宝します。)
教科書に限らず、教育のICT化が進むことによって、先生も生徒も良い意味で「楽」になっていくと改めて実感しますね。