都道府県教育委員会は高校1人1台ICT端末のための交付金を申請しよう

今日は都道府県教育委員会の方に向けた内容になります。12月24日、文部科学省から「GIGAスクール構想における高等学校の学習者用コンピュータ端末の整備の促進について」という通知が各都道府県宛に出されました。高校における生徒1人1台ICT端末導入を強く推進する内容となっています。こちらを推進するために臨時交付金が用意されているのですが、こちらの申し込み締め切りが今月末の1月31日(月)12:00までとなっています。締切まで時間がありませんので、都道府県教育委員会の関係者の方はご注意ください。


【スポンサードリンク】

文部科学省が高校1人1台ICT端末を強く推進

12月24日に出された「GIGAスクール構想における高等学校の学習者用コンピュータ端末の整備の促進について」という通知において、文部科学省が高校1人1台ICT端末を強く推進する姿勢が読み取れます。以下、通知文書の注目箇所の抜粋になります。

令和3年12月24日に閣議決定された「デジタル社会の実現に向けた重点計画」では、「高等学校段階の1人1台端末については、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用も含め、各都道府県における整備状況を国としてフォローアップし、必要な取組を促す」とされたところです。

また、高等学校については、令和4年度入学生から、新学習指導要領が年次進行で実施されます。新学習指導要領においては、情報活用能力を学習の基盤となる資質・能力の一つとして位置付けるとともに、情報科における共通必履修科目「情報I」においても、全ての生徒がプログラミング、情報セキュリティを含むネットワーク、データベースの基礎等について学習を開始することとなっております。

これらを踏まえても、高等学校段階においても1人1台の学習者用コンピュータ端末(以下単に「端末」という。)環境を早急に整備することが必要です。

このほか、文部科学省では、各都道府県等における公立高等学校の端末の整備方針や令和4年度当初の整備見込み等について調査を実施しているところであり、その調査結果については、今後公表する予定であることを御承知おき願います。

各学校設置者におかれては、これも踏まえつつ、義務教育段階で学んだ児童生徒が高等学校に進学しても切れ目なく同様の環境で学ぶことができるよう、下記の事項にも御留意いただきつつ、関係部局等と緊密に連携し、保護者や地域等の十分な理解を得ながら、高等学校段階における端末の整備について万全を期するよう重ねてお願いいたします。

令和3年度補正予算(第1号)の成立に伴う新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金に係る令和3年度実施計画の第5回提出等については、令和3年 12月27日付け内閣府地方創生推進室事務連絡において、各地方公共団体宛てに周知されており、1人1台端末が整備途上の場合、公費で端末を調達する場合に限らず、保護者への負担軽減策を講じる場合等においても同交付金の活用が可能となっているので、活用する場合は、実施計画の提出期限を厳守するなど事務手続きに遺漏なきよう留意すること。

(掲載ページ)
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm

(通知PDF)
https://www.mext.go.jp/content/20211228-mxt_shuukyo01-000011648_001.pdf

ポイントを整理しましょう。

  • 12月27日に文部科学省から臨時交付金を使って高校一人一台端末の整備をするよう都道府県宛に通知があった
  • 臨時交付金は貸与だけでなくBYOD(保護者負担での端末購入)にも利用可能
  • 臨時交付金の締切は今月末の1月31日(月)12:00まで
  • 各都道府県等における公立高等学校の端末の整備状況は文部科学省により調査され公開される

特に重要なのが、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」の締め切りが迫っている点です。この交付金を逃すと、次はいつ財源が充てがわれるか正直わかりません。また1人1台ICT端末の整備状況は随時公開されてるため、整備が遅れている都道府県が一目でわかってしまいます。都道府県教育委員会の関係者は、交付金の申請に乗り遅れないようご注意ください。

「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」についての詳細は、こちらをご確認ください。

(掲載ページ)
https://www.chisou.go.jp/tiiki/rinjikoufukin/index.html

(通知PDF)
https://www.chisou.go.jp/tiiki/rinjikoufukin/pdf/211227_jimurenraku.pdf