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ハイブリッド授業のノウハウ(2)配信準備の負担を軽くする工夫

昨日の続きです。緊急事態宣言の延長に伴い、オンライン授業に対応する学校が増えています。特にリアルの対面授業とオンライン授業を同時に行う「ハイブリッド授業」が多くの学校で採用されています。今日はハイブリッド授業の実施する際のノウハウ(2)配信準備について紹介します。ハイブリッド授業に取り組んでいる先生方はぜひ参考にしてみてください。


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ハイブリッド授業の課題を解決するノウハウ

まずはハイブリッド授業を実施する際に注意しておくべき課題です。大きく次の3つがあります。

  1. オンライン側から板書が見えづらい
  2. オンライン側から先生の声が聞こえづらい
  3. 配信のセットアップが大変

「オンライン側から板書が見えづらい」と「オンライン側から先生の声が聞こえづらい」については、昨日の記事をご覧ください。

今日はセットアップに関するノウハウを紹介します。

配信準備の負担を軽くするための工夫

ハイブリッド授業の配信準備を簡単にする工夫は3つあります。ひとつずつ説明しましょう。

  1. 授業単位ではなくクラス単位で固定の配信URLを作成すること
  2. 朝のHRから帰りのHRまで配信をずっと続けること
  3. 配信用機材を充実させること

一つ目の工夫は「授業単位ではなくクラス単位で固定の配信URLを作成すること」です。通常のオンライン授業では授業単位で配信URLを発行し、授業時間になったら生徒が指定の配信URLからオンライン授業に参加します。ハイブリッド授業ではなくオンライン授業のみなら問題ありませんが、リアルの対面授業の準備をしながら多数の配信URLを管理するのは正直大変です。

そこでお勧めなのが、クラス毎に固有の配信URLを作成することで、「そのクラスのハイブリッド授業の配信はこの配信URL」と固定してしまうことです。この運用方法のメリットは、最初にクラス用の配信URLを作成してしまえば、新しく配信URLを作成する必要がなくなるということです。また、生徒も先生も「この授業の配信URLは何だっけ?」となることもありません。この運用方法のデメリットは、固定の配信URLを使うので、URLが外部に流出した場合などのセキュリティ対策が少し弱い点です。セキュリティが心配な場合は、Zoomの待機室機能のようにオンラインの入退室をチェックする機能を活用すると良いでしょう(その分、手間はかかってしまいますが)。

二つ目の工夫は、「朝のHRから帰りのHRまで配信をずっと続けること」です。配信準備で手間がかかるのは、カメラはパソコンなどのセットアップです。朝のHRから配信をずっと続けることで、配信のセットアップを1日1回に減らすことができます。

休み時間や昼休みの時間もクラスの様子をオンライン配信することに抵抗を感じる先生もいらっしゃると思います。しかし、学校に登校していない生徒の情緒的なサポートを考えてみてください。休み時間や昼休みの時間、オンラインで繋がっていることで、生徒同士の何気ない交流が生じます。クラスの様子をオンライン配信することはとても効果的なサポートと言えるでしょう。

三つ目の工夫は、「配信用機材を充実させること」です。特に効果的なのが、パソコンやタブレット、カメラを立てかけるための三脚です。ノートパソコンの場合は少し難しいですが、スマホやタブレット、カメラであれば専用の三脚が市販されています。三脚があると配信アングルの調整が楽になるため、配信準備のストレスが軽減されます。

その他、電源を繋ぐための延長ケーブルやBluetoothのワイヤレスマイクもお勧めです。授業で黒板だけでなくTVモニターを利用している場合は、配信用パソコンをもう一台用意しておくと大変便利です。

ハイブリッド授業の配信準備の負担を軽くする3つの工夫は異常になります。ハイブリッド授業は先生方に負担がかかる方法ですが、工夫次第で負担を軽減することができます。ハイブリッド授業があることで、家族に基礎疾患を抱えている生徒も安心して授業に参加できているはずです。生徒とその家族の命を守るためにも、こうした取り組みは続けていって欲しいと思っています。