【Zoom】パワーポイント・キーノートのスライドを背景にプレゼンテーションする方法(8/4更新情報付き)

パソコン版Zoomアプリがアップデートされて話題になっていますね。今回の目玉機能は、新しい画面共有機能です。この画面共有を使うと、なんとパワーポイントやキーノートのスライドを背景にしてプレゼンテーションすることができます。パソコンのCPUの性能が高くないと使えないのが玉に瑕ですが、オンライン授業をかっこよく行いたい先生にお勧めの機能です。その他にもビデオフィルターやリアクション(反応)の追加など、学校の先生が押さえておきたいZoomの更新情報を紹介したいと思います。


【スポンサードリンク】

Zoomのアップデート

今回のアップデートは、主にMac・WindowsのZoomアプリです。新機能を使うためには、Zoomアプリを最新版にアップデート(更新)する必要があります。Zoomアプリのアップデートの方法は、こちらの記事をご覧ください。

【新機能】パワーポイント・キーノートを仮装背景にする画面共有

新機能の画面共有を使うと、上記の写真のように画面共有を行うことができます。右下に写っている自分の映像は、「自分の映像」をマウスでクリックすることで、位置を調整したり大きさを変更したりできるようになります。スライドの情報に自分の映像が重なっても、手動で位置をずらせるので安心ですね。

また、一時的に「自分の映像」をオフにしたいときは、下の画像のところから「スライドからビデオを分離」を選択すればOKです。スライドの情報量が多い時に重宝しそうですね。もちろん分離した「自分の映像」は、いつでも元に戻すことができます。

新「画面共有」機能の使い方

気になる新機能の使い方ですが、手順は非常に簡単です。

  1. 画面共有ボタンをクリック
  2. 画面上部にある「詳細」タブをクリック
  3. 「バーチャル背景としてのスライド」を選択
  4. 右下の「画面の共有」ボタンをクリック

この後、背景にしたいパワーポイント・キーノートのファイルを選択すればOKです。今までの画面共有と違って、事前にファイルを開いておく必要はありませんでした。(事前にファイルを開いていた方が読み込み速度は早いと思います。)

新「画面共有」機能の注意点

この面白い新機能ですが、いくつか注意点があります。

  • パソコンのCPUの性能が高くないと使えない
  • パワーポイントとキーノートしか使えない(PDFに未対応)
  • スライドのアニメーションや埋め込み動画は再生されない(内部でPDF化されるため)
  • 画面共有を開始するのに少し時間がかかる

パソコンのCPUの性能が足りない場合、「コンピューターが要件を満たしておりません」のようなメッセージが表示されます。緑色の背景(グリーンスクリーン)を用意することで、CPUの性能のハードルを下げることもできるようです。ちなみに、Snap Cameraなどの擬似的グリーンスクリーンを使う裏技もあるようですが、個人的にお勧めしていません。

擬似グリーンスクリーンでZoomの負荷が軽くなったとしても、その分Snap CameraでPCに負荷がかかっているからです。パワポを使うシチュエーションは講義や講演だと思いますので、高負荷によってプレゼンテーションに悪影響が及ぼされるリスクが気になるところです。

PDF未対応の件は、そのうち対応されると期待しています。今回の新機能はベータ版、つまり「正式版をリリース(公開)する前にユーザーに試用してもらうための試験的な機能」です。ユーザーのニーズが明確になれば、解決していくと思います。

スライドのアニメーション・埋め込み動画の問題も同じですね。バージョンアップで改善されることを期待しましょう。

画面共有を開始するまでの時間は、10数秒といったところでしょうか。重たいプレゼンファイルを使っている人は注意しましょう。

8/12追記:聞き手が「バージョン5.2(新機能の使えるバージョン)」よりも古いバージョンのZoomアプリを使用している場合、参加者には「通常の画面共有」として表示されるためご注意ください。

その他のZoomの更新情報

新「画面共有」機能の他に、オンライン授業をする先生が押さえておきたいZoom更新情報は次の3つです。

  • 様々なビデオフィルターの追加
  • ビデオ通話中のリアクション(反応)の種類が増加
  • ミーティングに参加するための「パスワード」が「パスコード」に名称変更

ビデオフィルターの使い方は、Zoom通話画面のビデオアイコンの横にある「^」をクリック(❶)して、「ビデオフィルター…を選択」をクリック(❷)してください。

すると次のようなウィンドウが表示され雨、様々なフィルターを選択することができます。バーチャルで仮想するフィルターの他にも、Webカメラの映像にセピア効果を加えたり、TVやデジカメ風のフレームを追加したりすることができます。

ビデオ通話中のリアクション(反応)については、次の画像をご覧ください。今までは「サムアップ(親指を立てて「いいね」)」と「拍手」の2種類だけでしたが、今回のアップデートで「ハート」「泣き顔」「驚いた顔」「クラッカー」の4種類が追加されました。オンライン授業で色々と使えそうですね!

最後は、ミーティングに参加するための「パスワード」が「パスコード」に名称変更された件です。Zoomは頻繁にこのような名称変更があるため、油断できません。オンライン授業のマニュアルを作っている学校は、生徒たちが混乱する前にマニュアル内の名称変更を忘れずに行いましょう。

上記の他にも、細かいところでアプリの改良が行われています。興味のある方は、こちらの公式リリースノートをご覧ください。