N高通学コースのPBL「プロジェクトN」オンライン発表会を見学しました

昨日、N高通学コースのPBL「プロジェクトN」によるオンライン発表会を見学させていただきました。今回見学させてもらったPBL(課題解決型学習)では、メルカリ社がサポート(コラボ)として授業に関わっており、そのテーマは「Project 2040 – 20年後の価値交換を考える」でした。N高の授業は初めて見学させてもらったのですが、とても面白かったです。残念ながら「取材」ではなく「見学」という立場だったため、写真・動画の撮影はNGでお見せできないのですが、差し支えない範囲で感想をシェアしたいと思います。


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N高通学コースのPBL「プロジェクトN」

画像はN高のプレスリリースより引用

<「Project 2040 – 20年後の価値交換を考える」授業概要>

【日時】2020年5月13日(水)~6月26日(金)

【授業内容】価値交換の変化を知り、今を見つめ、未来を考える

1. 価値交換の変遷を学ぶ

2. 現在の価値交換を支えるサービスを調査し、仕組みを知る

3. 今後20年の間に起こる社会の変化を予測し、価値交換のあり方を考え、その価値交換を支える

ビジネスやサービスを提案する授業は、メルカリによる講義と特別講演をベースに、グループワークを中心に進行していきます

最終プレゼンでえらばれたグループは、メルカリ役員に向けて2040年の価値交換を支えるビジネス・サービスを発表します

N高のプレスリリースより引用

PBLとは、課題解決型学習やプロジェクト型学習と呼ばれている授業スタイルのことで、21世紀型教育を取り入れている学校で採用されている教育手法のひとつです。

N高のPBL「プロジェクトN」の詳細については、公式ホームページをご覧ください。

今回の「プロジェクトN」では、メルカリ社が授業のサポートに入っており、生徒たちはPBLの期間中、何度もメルカリ社の社員の方からフィードバックをもらっていたようです。(これは本当に贅沢で素晴らしい体験だと思います!)

今回のN高の生徒たちは通学コースに所属しており、普段は各地にあるN高キャンパスに通いながら勉強しているそうです。ただし、今回の「プロジェクトN」期間中は新型コロナウィルスの影響で、完全にオンラインでPBLを行っていたそうです。PBLをオンラインだけで行うのは大変なので、これにも正直驚きました。

N高生のオンライン発表会

昨日はこの「プロジェクトN」の最終日で、事前に選出されたチームによるオンライン発表会が行われました。チームの代表が1人ずつ出てきて、Googleスライドを使ってプレゼンテーションを行っていくのです。

N高生のプレゼンテーションスキルの高さにも驚きましたが、一番印象的だったのは「ビジネス的思考力の逞しさ」です。これは「Project 2040 – 20年後の価値交換を考える」というテーマによるところが大きいと思います。

2040年後の未来を想像して、その時代に実用化されているテクノロジーを使って、その時代における重要課題を想定して、その時代にビジネスになるサービス(プロダクト)で課題を解決することが求められるのです。このPBLは、社会に出た時に必要になる力とスキルを身に付けられる、非常に実践的なプロジェクト型学習だと感じました。

この非常に難しいテーマに対して、生徒たちは全力でぶつかっていたのです。「N高生の熱」をすごく感じました。どのチームのプレゼンにおいても、テクノロジーに対する調査もしっかりしており、課題解決にむけて真剣に取り組んできたことが分かりました。素晴らしかったです。

どのチームもハイレベルで素晴らしかったのですが、個人的にグッときたのが「シェアードベイビー」の技術を使って課題解決に取り組んだチームです。生命倫理に関するテクノロジーなので最初聞いたときは「えっ」と思ったのですが、彼がその課題に取り組んだ理由について触れた時にグッときてしまいました。

「あなたのミッションは何ですか」「なぜ貴方はその課題を選んだのですか」このレベルの意識を持ってPBLに取り組んでいる生徒がいると、やっぱり痺れますね。Z世代の生徒は、N高でもしっかり育っていると思います。

今回、オンライン発表会を見学して本当に良かったです。またこのような機会があったら、ぜひN高さんの授業を見学してみたいと思います。