【教育者向け】最新の注目AIニュース4選

教育現場では生成AIの対応に迫られている最中、AIの進化が目まぐるしいですね。AIの進歩はまさに目覚ましいものがあります。今日は、忙しい教育者の皆様に向けて、最近注目を集めているAI関連ニュースを4つ厳選してご紹介します。最新のAIサービスのトレンドを把握したい方は、ぜひご一読ください。


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有料版ChatGPTがアップデート

有料版ChatGPTがアップデートされ、2つの大きな機能が追加されました。

一つ目は、「Code Interpreter」機能です。この機能を一言で説明すると、「ChatGPTの内部でプログラミング(コード)の実行結果を提供できる機能」です。具体的には、エクセルファイルを読み込ませて分析してもらったり、画像・動画ファイルの簡易編集ができたり、簡易的なパワーポイントファイルを作成したりできます。教員の業務に役立つ活用法もあるので、後日ブログで詳しく取り上げる予定です。

二つ目は、「Custom instructions」機能です。この機能を一言で説明すると、「ChatGPTに前提条件と回答の傾向を設定する機能」です。趣味や職業などの情報や、回答をフォーマルかカジュアルか、などを事前に設定しておくことができます。ちょっとした便利機能ですね。

いずれも有料版限定の機能追加ですが、ChatGPTは着々と進化していますね。今後も注目です。

Meta社によるオープンソースのAI登場

Meta(Facebook)社がChatGPT(3.5)に匹敵する生成AI「Llama 2」を7月18日に発表しました。このニュースで最も注目すべき点は「オープンソース」という点です。

オープンソースとは、無償で一般公開されたプログラムで、誰でも自由にビジネス等で使用したり改善したりできる仕組みです。これまでの生成AIは開発企業の意向に縛られていたのに対し、オープンソースのAIは本当に自由に活用できるのです。これはつまり、多くの企業や個人開発者が生成AIを使ったサービス開発に参入できることを意味します。

この新しい生成AI「Llama 2」の性能は、正直ChatGPTなどに比べるとまだまだ力不足です。しかしオープンソースで生成AIが登場したこと自体に大きな意味をもちます。これをきっかけに、生成AIを活用したサービスが大量に誕生していく時代を迎えることでしょう。

Google Bardが画像認識が可能に

7月13日、Googleが生成AI「Bard」のアップデートを発表しました。この最新アップデートの特長として、Google Bardが生成AI分野において先駆けて画像認識機能を導入したことが挙げられます。

生成AI初の画像認識ということで注目していますが、画像認識の精度自体は正直まだまだです。仕事で活用することもまだ難しい印象ですが、Googleも生成AIでの巻き返しを狙って開発を進めていることがよくわかります。

Microsoft 365 Copilotの値段発表(月額30ドル)

最後の注目ニュースは、MicrosoftのOfficeに生成AIが掲載される「Microsoft 365 Copilot」の新着情報です。

米Microsoftは7月18日(現地時間)、「Microsoft 365 Copilot」の価格を発表した。広範な利用(broadly available)が可能になった時点で、以下の法人向けプランに対し1ユーザー当たり月額30米ドルで提供される。

Microsoft 365 E3
Microsoft 365 E5
Microsoft 365 Business Standard
Microsoft 365 Business Premium

Microsoft 365 Business Standardの月額費用は¥1,560ということから、Copilotの月額30ドルの費用は標準ライセンス料とは別に課金される仕組みのようですね。そう考えると、一番安いプランでも月額6,000円弱。有料版ChatGPTの月額20ドルと比べてもかなり割高ですので、人は選びそうですね。リリース直後に教育機関で導入するには、残念ながらハードルが高くなりそうです。