毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「GIGAスクール端末更新や生成AI利用を議論する重要委員会が始動」「学校現場のAI、夏前めどにガイドライン公開」「文部科学省の英語教育実施状況調査の結果が公表」について取り上げています。
GIGAスクール端末更新や生成AI利用を議論する重要委員会が始動
文部科学省の中央教育審議会により、教育ICTについて議論する重要委員会が始動しました。特別委員会が検討する項目で特に注目なのが、GIGAスクール端末更新と生成AI利用についてです。早い自治体では、2024年度から生徒1人1台ICT端末の更新時期に入るため、新たな施策の検討が進められます。また生成AIの利用ガイドラインについては、夏前をめどに公表するとのこと。いずれも重要な内容ですので、今後の文部科学省の動向に要注目です。
学校現場のAI、夏前めどにガイドライン公開
学校現場におけるChatGPTなどの生成系AIの活用について、文部科学省がガイドラインを策定中ですが、その議論の様子が報道されました。「全面的な使用禁止まで踏み込むべきではない」とする意見が多く、明確には断言されていませんが、生成AIを活用していく方針で議論が進んでいます。ガイドラインには生成AIを活用し、校務負担を軽減する可能性についても盛り込まれる見込みで、今後は先生方のAIリテラシーも重要になるでしょう。ガイドラインは夏前めどに公開される予定です。
文部科学省の英語教育実施状況調査の結果が公表
児童・生徒の英語力を調べる文部科学省の「英語教育実施状況調査」の結果が公表されました。目安とされる英語力に達している児童・生徒は、前回調査から上昇傾向ではあるものの、政府が定めた目標の50%にはわずかに届かなかったことがわかりました。
この調査は、文科省が全国の小・中・高の公立学校に対して行ったものです。
政府は英語力について、中学生は卒業段階で「英検3級相当以上」、高校生は卒業段階で「英検準2級相当以上」の能力を持つ生徒の割合を、いずれも50%以上とすることを目標としています。
今回の調査によりますと、この目標に達している中学3年生の割合は49.2%で高校3年生の割合は48.7%でした。いずれも前回調査から上昇傾向ではありますが、目標値の50%以上にはわずかに届かない結果となりました。