昨日に続きブラックホール関連の書籍紹介です。昨日紹介した「ブラックホール〜宇宙最大の謎はどこまで解明されたか」は最新の研究成果について読める点がおすすめポイントですが、今日紹介する本は宇宙について詳しくない人でも分かるようにブラックホールについて書かれている点がおすすめポイントです。「ブラックホールに興味があるけど何も知らない」という人におすすめの一冊です。
書籍紹介
目次は以下の通りです。
- プロローグ:ブラックホールの質問箱
- 第1章:ブラックホールの存在証明
- 第2章:ご近所のブラックホールを訪ねる
- 第3章:ブラックホールの上手な見つけ方
- 第4章:ブラックホール観光ツアー
- 第5章:ミクロの世界のすごいブラックホール
- エピローグ:ブラックホール誕生の瞬間
全体を通して非常に読みやすい文体で、ところどころにあるイメージ図がブラックホールの理解を助けてくれます。プロローグの「ブラックホールの質問箱」には「ブラックホールに入ったらどうなる?」「ブラックホールの中には何がある?」「ブラックホールはなぜできる?」といった面白い質問が並んでおり、読者をワクワクさせながらブラックホールの話が始まります。
ブラックホールの一般向け書籍はたくさん読んできましたが、この本はそれらの中でも1位2位を争うくらいに分かりやすい内容です。著者は昨日紹介した書籍と同じ東北大学名誉教授の二間瀬さんです。出版されたのが2014年なので、重力波の検出やブラックホールの撮影などの最新研究結果は盛り込まれていませんが、ブラックホールの入門書としては自信を持ってお勧めできる一冊です。興味のある方はぜひ手に取って読んでみてください。