今日紹介する書籍は、ブラックホールに関する新書です。重力波の検出や巨大ブラックホールの撮影など、ブラックホールに関する研究はここ数年で大きく前進しましたが、この書籍は2022年2月に出版されたばかりのため、ブラックホールの最新情報について知ることができます。ブラックホールの最新の研究成果について興味のある方はこの本がお勧めです。とても面白いです。
書籍紹介
目次は以下の通りです。
- 第1章 ブラックホールとは何か?(半世紀経って認められ、さらに半世紀でノーベル賞;ブラックホールはどんな天体か? 他)
- 第2章 ブラックホールの発見と観測(企業技術者の手による電波天文学の誕生;電波源に見つかった謎の天体「3C48」 他)
- 第3章 ブラックホールとワームホール、タイムマシン(「シュワルツシルド時空」がなぜブラックホールを表すのか?;時空の表し方についての注意点 他)
- 第4章 ブラックホールは幻か?―ブラックホールの情報パラドックス(ブラックホールは「エントロピー」を持つ!;不等号で表されるエントロピー増大の法則 他)
この本の著者である二間瀬さんは、東北大学名誉教授です。ブラックホールの一般向け書籍を多く書かれている方で説明が大変わかりやすいのですが、この本はその中でも少し難しめです。その代わり最新のブラックホールの研究成果がしっかり盛り込まれており、とても読み応えがあります。宇宙や物理に興味のある中学生・高校生にもおすすめの一冊です。