前回に続き、Google Workspace for Educationの2段階認証に関する内容です。今日は2段階認証を利用するためにユーザーが行わなければいけない設定について紹介します。2段階認証とは、ユーザー名とパスワードの入力時に本人確認を求めることにより、セキュリティレベルを高める方法です。学校校務のICT化に伴い、教員のセキュリティ対策は重要性を増しています。学校のセキュリティを高めるためにも、教職員アカウントの2段階認証はお勧めです。
ユーザーが2段階認証を設定する手順
2段階認証とは、ユーザー名とパスワードの入力時に本人確認を求めることにより、セキュリティレベルを高める方法です。本人確認の手段としては、スマホに届いたコードを入力する方法が一般的ですが、他にも専用アプリを使ったり、物理的なセキュリティキー(USBメモリの見た目に近い専用ハード)を使ったりすることも可能です。
2段階認証を有効にするためには、ユーザーがひとりひとり手動で設定を行う必要があります。Google Workspaceの管理者は初期設定を終えたら、ユーザーに2段階認証を設定するようアナウンスしましょう。
ユーザーが2段階認証を設定するには、ブラウザから専用ページにアクセスする必要があります。Gmailなどのページから【アカウント】→【セキュリティ】→【Google へのログイン】にある【2 段階認証プロセス】を選択すれば良いのですが、簡単なのは下記URLを伝えてログインしてもらうことです。
https://myaccount.google.com/signinoptions/two-step-verification
上記URLのページにアクセスしてログインをすると、次のような画面になります。
自分の携帯番号を入力したら、コードの取得方法を選びましょう。特にこだわりがなければ、ショートメールでコードを取得する「テキストメッセージ」をお勧めします。入力して右下の「次へ」をクリックすると、次の画面に移ります。
しばらくすると、登録した携帯電話宛にショートメールが届きますので、そのメールに記載されているコードをフォームに入力しましょう。上の例では、「G-665130」というのがショートメールで届いたコードになります。(注:このコードは一過性のものですので、記憶しておく必要はありません。)
コードを入力して右下の「次へ」をクリックすると、次の画面に移動します。
最後は、右下の「有効にする」をクリックすれば、2段階認証の設定は完了になります。お疲れ様でした。
2段階認証でログインする方法
2段階認証でGoogleのサービスにログインする方法について紹介します。GmailやGoogleクラスルームにメールアドレスとパスワードを入力してログインしようとすると、次のような画面が表示されます。
もし他の端末(スマホ等)でGmailアプリにログインしていれば、その端末のGmailアプリで本人確認(「はい」をタップ)すれば認証が完了、すぐにログインすることが可能です。
Gmailにログインしている端末がなければ、登録した携帯電話を使って認証を行います。ショートメールで6桁の確認コードが送られるので、そちらを入力すれば認証が完了してログインすることができます。
2段階認証でログインする方法は以上になります。認証する手段は、この他にもGoogleの専用アプリを使う方法がありますが、こちらの認証方法を利用するにはGoogle Workspaceで特別な設定が必要になります。次回はその設定方法について紹介します。