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Google Workspaceの2段階認証(1)導入手順

今日はGoogle Workspace for Educationで2段階認証を導入する手順について紹介します。2段階認証とは、ユーザー名とパスワードの入力時に本人確認を求めることにより、セキュリティレベルを高める方法です。本人確認の手段としては、スマホ届いたコードを入力する方法などが一般的です。学校校務のICT化に伴い、教員のセキュリティ対策は重要性を増しています。成績などの個人情報も教員のGoogleアカウント1つで閲覧できるケースもあります。学校のセキュリティを高めるためにも、教職員アカウントの2段階認証はお勧めです。


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2段階認証の導入手順

Google Workspace for Educationの2段階認証設定は、Google Workspaceの管理者ページで行います。管理者ページにログインした後、左側のサイドバーにある「セキュリティ」→「認証」→「2段階認証プロセス」をクリックしてください。

クリックすると、以下のような設定ページに移動します。

2段階認証を設定する際に大事なのは、設定を反映させる対象です。基本的に生徒には2段階認証をさせず、教員や職員にのみ2段階認証を必須にするケースが多いでしょう。

2段階認証を設定させたい組織グループ(上図の例では「常勤教員」)を左側で選択しましょう。組織グループが適切に選択されているかは右上の「〜〜〜のユーザーの設定を表示しています」という文章から確認できます。

設定したい組織グループが選択できたら、あとは右側から2段階認証の設定を行い、保存すればOKです。おすすめの設定例は以下をご覧ください。

2段階認証を新しく導入する際には、「適用」で「指定日以降に強制」を選択しましょう。注意点としては「今すぐ強制」を選択してしまうと、その時点で2段階認証を登録していないユーザーがログインできなくなってしまいます。ユーザーを再度ログインできるようにするには、管理者がバックアップ確認コードを取得してユーザーに渡す必要があり、少し手間がかかります。詳しくはこちらのページをご覧ください。

もうひとつ設定箇所で重要な点は、「新しいユーザーの登録期間」になります。新しい教職員が入ってきた際にGoogleアカウントを新規作成することになりますが、このユーザーが2段階認証を登録する猶予期間を設定できます。この期間を設定せずにいると、最初から2段階認証を要求されてログインができなくなったりするなどトラブルになります。忘れずに設定しておきましょう。

設定する猶予期間は好みですが、2週間もあれば十分でしょう。新しい教職員には「2週間以内に2段階認証を設定してください、設定しておかないとログインできなくなります」と伝えておきましょう。

次回の(2)では、先生方が2段階認証を設定する方法について紹介します。


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