毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「都立高校、来年度からブラック校則を廃止」「全中、部活以外のチームも参加可能に」「女子の大学進学に地域格差」について取り上げています。
都立高校、来年度からブラック校則を廃止
注目すべきニュースです。下着の色を指定したり「ツーブロック」の禁止するといった「ブラック校則」が、新年度となる4月から全ての都立高校で廃止されることになりました。しかも校則は4月までに学校ホームページで公開されることになります。素晴らしいですね。私立学校もこれに倣っていきましょう。
「ツーブロック禁止」「下着の色を指定」といった5つの校則について、全ての東京都立学校(196校)が2022年度から廃止することを決めた。
東京都教育委員会が3月10日の都議会定例会で報告した。
4月から全ての都立学校で廃止となる校則は、以下の5項目。
・地毛を一律に黒色に染色
・「ツーブロック」を禁止する指導
・登校しての謹慎(別室指導)ではなく、自宅謹慎を行う指導
・下着の色の指定に関する指導
・「高校生らしい」など、表現があいまいで誤解を招く指導
全中、部活以外のチームも参加可能に
こちらも注目ニュースです。2023年度から全国中学校体育大会にプロユースや民間クラブが参加できるようになりました。学校の運動部活動が社会体育へ移行する大きな足掛かりになるでしょう。高校でも同様の措置を期待しています。
日本中学校体育連盟(中体連)は2023年度から全国中学校体育大会(全中)について、学校単位だけでなく、民間のクラブや団体としても出場できるよう、参加要件を緩和する方針を決めた。4日の理事会で承認され、9日に各都道府県に通知された。スポーツ庁が少子化や教員の負担軽減への対策から、部活動を総合型スポーツクラブなどへ移行すべく議論している中で、中体連は要件の緩和を求められていた。
全中は現在、中体連に加盟する学校単位での参加を原則としており、出場選手は部活に所属していることが前提になる。だが、少子化が進むなか、野球やサッカーなどの団体競技を中心に、一つの学校では大会出場に十分な人数が集まらず、複数校で合同チームを組むケースが増えている。
中体連によると、今回の変更で、サッカーJリーグなどプロクラブの下部組織や町クラブが、全中に出場できるようになる。部活とクラブの二重登録の取り扱い、試合の公平性を維持するための具体的な要件などは6月までに提示する予定だ。都道府県や市町村によっては、試験的に来秋の新人戦から、部活以外のチームが参加する可能性があるという。
女子の大学進学に地域格差
女子の大学進学に関するニュースです。
2021年春の女子の大学進学率(四年制)は、都道府県別で最も低い鹿児島が34・6%となるなど10県が30%台にとどまることが分かった。東京が最高の74・1%で、2・14倍の開きがあった。男女の進学率を比べた男女格差は、男子の進学率が女子の1・33倍の山梨県が最大で、北海道は1・25倍と3番目に大きかった。大学進学を巡り地域と性別による二重の格差の存在が浮かんだ。
こちらに関連して、東大合格者の女性の割合に関するニュースもあります。
東大は10日、2次試験前期日程の合格者2996人をホームページ上で発表した。女性の割合は昨年20.0%だったが、今年は19.8%(593人)となった。記者会見した藤垣裕子副学長は「女性理事の増加や女子学生への住居支援など、複合的な取り組みを続けたい」と述べた。