学校のICT化を進める上でよく相談を受けるのが、保護者向けプリントのデジタル化です。生徒が保護者にプリントを渡さなかったり無くしてしまうことはよくある話です。保護者向けプリント配布のデジタル化はニーズが大きいですよね。配布の方法は色々ありますが、おすすめなのが「学校ホームページに保護者専用ページ」を活用する方法です。
保護者にプリントを配布する多様な方法
保護者向けプリントの配布の方法は色々あります。
一番シンプルな方法は、配布プリントをメールに添付して一斉送信です。メールを送るだけなので先生方のハードルは低いですが、「送信済みのプリントの管理」がやりにくいという欠点があります。保護者側も「これまで送られてきたプリントの一覧」が見えないため不便です。
比較的メジャーな方法は、保護者連絡用のプラットフォームを使って配布をすることです。GoogleクラスルームやベネッセのClassiなどがこれにあたります。授業でプリントを配信すると同じ感覚で対応できるため、先生方にとってハードルはそこまで高くありませんが、保護者側は慣れていないため少し負担が大きいです。また、プラットフォームにもよりますが、配布済みのプリントの一覧は確認しづらいことが多いです。
そこでお勧めなのが、「学校ホームページに保護者専用ページ」を作る方法です。学校ホームページに保護者だけアクセスできるページを作成し、そこに配布プリントを掲載していきます。配布されたプリントの配布日時とタイトルを一覧で確認できるのが大きなメリットです。配布プリントをアップする作業は学年単位で行えるため、負担の大きい担任の業務を軽減することにもつながります。
ただしこの方法には、保護者側にプリントが新しく配布されたことを通知する仕組みがないという弱点があります。そのため、メール連絡やプラットフォームで連絡しながら、学校ホームページの保護者専用ページで一括管理をするという運用をお勧めします。
学校ホームページに保護者専用ページを作ることは、それほど難しくありません。Google workspaceを導入している学校であれば、Googleサイトというアプリを使うことで無料で簡単に保護者専用ページを作成することができます。配布プリントの置き場所、管理に悩まれている先生がいましたら、ぜひ導入してみてください。