久しぶりのZoom新機能の紹介です。オンライン授業を念頭に開発された新機能「フォーカスモード」を使用すると、ホスト(先生)側はすべての参加者(生徒)の顔を表示できますが、参加者(生徒)側は先生(ホスト)の顔のみが表示されるようになります。オンライン授業を想定して作られた機能ですが、オンライン講演会やオンライン説明会、オンライン入試などにも有用な機能だと思います。オンラインイベントの企画・運営に関わっている人はぜひチェックしてみてください。
フォーカスモードの仕様
新機能「フォーカスモード」の仕様は以下の通りです。
- フォーカスモードを実行すると、参加者から他の参加者の顔(カメラ)が非表示になり、参加者の名前だけが表示される(名前も表示させない設定には出来ない)
- ホストからは、カメラオンにしている参加者の顔は全員表示されている(今まで通りカメラオフの参加者の顔は見れない)
- 参加者がマイクオンにして話すと、ホストと参加者全員に声は届く(声も届かせなくする設定には出来ない)
- ホストが参加者にスポットライトを当てると、その参加者の顔(カメラ)は参加者全員に表示される
- ホストの画面共有は、参加者全員に表示される
- 参加者の画面共有はホストにしか共有されないが、ホストが「全員に共有」させる設定にすることも出来る
- フォーカスモードはミーティング中にホストが自由にオン/オフを切り替えられる
- 共同ホストはホストと同じことができる
- フォーカスモードはパソコンでしか使用できない
フォーカスモードの使い所
フォーカスモードはオンライン授業を念頭に開発された新機能ですが、一般的なオンライン授業で活用するシーンはあまり無いと思います。使い所としては(1)オンラインでテストを実施するとき、(2)オンライン説明会や講演会、(3)オンライン入試の待合室、の3点です。
(1)オンラインでテストを実施するとき
生徒全員をカメラオンにしてもらった状態でフォーカスモードを起動し、テストを実施します。カメラで生徒の様子を把握しつつ、生徒が他の生徒の様子で気が散らないようにフォーカスモードを使用する、という使い方です。
(2)オンライン説明会や講演会
Zoomには高機能のウェビナー機能がありますが、使用するには追加課金が必要になります。フォーカスモードを使用すれば、Zoomのミーティング機能で代用することができます。(不特定多数の人が参加するオンライン説明会やオンライン講演会では参加者同士の顔を表示させたくないため。)
(3)オンライン入試の待合室
面談などを実施するオンライン入試ではZoomを使用することがよくあります。面談ではブレイクアウトルームを使用するため、Zoomのウェビナー機能ではなくミーティング機能を利用する必要があります。オンライン入試の待合室としてZoomのメインルームを利用する際、フォーカスモードを使用すると受験生のプライバシーに配慮することができます。
フォーカスモードの使い方
フォーカスモードを使用するには、Zoomのwebページからアカウント設定を変更する必要があります。
Zoomのwebページにログインしたら、「設定(①)」→「ミーティング(②)」→「ミーティングにて(詳細)(③)」に行きます。
設定の中にある「Focus Mode」をオンに変えれば、設定完了です。
Zoomミーティングにフォーカスモードをオンにするには、Zoom画面下にある詳細から「フォーカスモードを開始」をクリックすればOKです。
フォーカスモードを終了させるには、同じくZoom画面下の詳細から「フォーカスモードを停止」をクリックしてください。
また、フォーカスモード中に参加者が画面共有をしている画面を全参加者に共有させたいときは、Zoom画面下にある画面共有からオプションで「すべての参加者」を選べばOKです。
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