教育コンサルという仕事柄、学校の先生方を対象にした教員研修をよく行っています。私が講師として登壇することが多いのですが、サポート校では先生方が自力で研修を展開できるように支援をしています。そこでお勧めしているのが、今日紹介する「選べる教員研修」です。
教員研修の個別最適化
昨今、ICTの活用法をひとつ取っても、教員研修で扱いたいテーマは数多くあります。タブレットや導入している教育アプリの使い方から始まり、オンライン授業のコツやインタラクティブな授業の展開方法など、教員が身につけた方がよいスキルは多岐にわたります。
従来の教員研修のやり方は、優先順位の高い研修テーマをひとつ選び、それを全教員に受講してもらうというものです。全教員を対象にしてはいますが、当然テーマに精通している先生もいれば、全く初心者の先生もいます。それを全員一緒くたに研修するわけなので、教える効率も悪いですし、無駄な時間も多いです。精通している先生にとっては時間の無駄になることもあるでしょう。
そこでお勧めなのが「選べる教員研修」です。研修会で実施するテーマを複数用意しておき、先生方は自分に必要な研修テーマを選ぶというスタイルです。
「選べる教員研修」の大きなメリットは2つあります。一つ目のメリットは、無駄な研修時間を減らせるということです。先生方は自分に必要な内容を選べるため、これまでのように「知っているけど研修を受ける」ということが無くなります。
二つ目のメリットは、先生方のモチベーションを挙げられる点です。複数の選択肢から自分で選べるため、押し付けられた研修に比べてモチベーションを高く研修に臨むことができます。研修のテーマを決める際にアンケートなどを採るとさらに効果的ですね。
もちろんデメリットとしては、研修の複数用意する必要があるため、準備が大変という点です。これについては研修準備を簡単にする工夫などがあるのですが、またの機会に紹介します。
学校の教員研修をデザインしている先生方は、ぜひ「選べる教員研修」を検討してみてください。
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