高校「情報I」授業の教科書選び

サポート校の先生方と一緒に高校「情報I」のカリキュラム作成に取り掛かっています。情報I「の授業の目標」が定まったので、それに基づいて教科書選びを始めたのですが、これが大変難しいです。サポート校の先生に情報の教科書を一通り揃えてもらい、内容を吟味しています。


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先生のための教科書作り

情報Iは新教科のため、教科書会社から検定に通った教科書の見本をお願いして選ぶことになります。今回はざっと十数冊の教科書を、一冊一冊チェックさせてもらいました。

面白いことに、情報Iの教科書にはどれも共通点が見られます。それは「専門知識のない先生に配慮した教科書作り」がされている点です。

誤解を恐れずにいうならば、「プログラミングができない先生」でも「プログラミングの授業ができる」ような教科書になっています。つまりは、チョーク&トークの授業を前提にした教科書です。

「学校現場の先生方に配慮された教科書」として評価はされますが、一方で私たちが求めているのは「生徒が学習で使える教材」です。

そういう目線で教科書の見本をチェックすると、生徒がステップバイステップで学んでいけそうな教科書候補は残念ながら見当たりませんでした。

「情シスの試験のような知識問題」を学ぶには良さそうな教科書は多くあるのですが、「プログラミングに関する問題」を解けるようになる教科書が見つからなかったのが難点です。もちろん副教材の問題集も含めて、です。

対策チームで相談した結果、教科書選びは一時保留にし、まずは生徒たちがプログラミングについて学べるカリキュラムについて考えていくことにしました。