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先生のための Weekly 教育ニュース(5/24〜5/30)

毎週月曜日は「先生のための Weekly 教育ニュース」というシリーズでブログを更新しています。今日は「わいせつ教員対策の新法案、全会一致により可決」「高校在学中に大学の単位取得可能にする提言提出」「英語民間試験、共通テストの採用を正式断念」「2025年より共通テストの教科8科目案検討」について取り上げています。


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わいせつ教員対策の新法案、全会一致により可決

急ピッチで進んでいたわいせつ教員対策の法案が衆議院で全会一致により可決されました!素晴らしいですね。

教員による児童生徒へのわいせつ行為を防止するための新法が28日、参院本会議で全会一致により可決、成立した。わいせつ行為で懲戒免職となった教員の免許再取得を都道府県教育委員会が拒絶できるようにする議員立法で、国がデータベースを整備することも規定。一部を除き公布から1年以内に施行される。

新法では、教員のわいせつ行為などを「児童生徒性暴力」と定義し、同意の有無にかかわらず禁止すると明記した。国や地方自治体、学校に防止や早期発見、調査などの対応を求める。

現行の法では、3年後に再取得が可能。他自治体に採用され再犯のケースがあり、規制を求める声が高まっていた。

高校在学中に大学の単位取得可能にする提言提出

政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫前早稲田大総長)は高校在学中に聴講した大学の授業について、進学先の大学が卒業単位として認定するよう提言する方針を固めた。高校と大学の在籍期間を柔軟にすることで、学力や意欲に応じて留学などの選択肢をとりやすくし、多様な人材の育成につなげる狙いがある。

規格化された教育から、柔軟な個別最適化教育へのシフトとなりえる提言ですね。日本では飛び級が定着していませんので、高校から大学の単位取得できるのは良い施策だと思います。

英語民間試験、共通テストの採用を正式断念

英語民間試験を大学入学共通テストで利用することを「正式に断念」すると決定。非常に残念な結末です。大学入学共通テストを改革することで教育全体を改革する狙いがあったのですが、残る道は「各大学」が変化していくことになります。今後は各大学の個別入試の動向に注目したいと思います。

2025年より共通テストの教科8科目案検討

2025年以降の国立大入試で課す大学入学共通テストの教科・科目について、国立大学協会が、従来の「5教科7科目」に新教科「情報」を加えた「6教科8科目」を原則とする案を検討していることが24日、大学関係者への取材で分かった。現在の中学3年生からが対象となるが、情報は高校での指導体制が不十分で、協会内には慎重論もある。